決算とは4月から翌年3月までを一区切りとして、市にどのくらいの収入があって(歳入)、そのお金をどのように使ったのか(歳出)をまとめた家計簿です。
◆一般会計の収支状況
一般会計の決算額は、歳入が273億4,353万円(対前年度比3.6%減)、歳出が270億9,724万円(対前年度比2.3%減)で、差し引き2億4,629万円の黒字になりました。
そのうち令和5年度に繰り越して行う事業の費用6,776万円を除いた1億7,853万円が実質的な黒字になります。
◆決算状況
歳入のうち、自主財源(市が自主的に収入できるお金)は88億3,947万円で32.3%、依存財源(国や県によって額が決められ、交付されたり割り当てられたりするお金)は185億405万円で67.7%となりました。こうした財源を活用し、令和4年度は、新型コロナウイルス感染症や原油価格・物価高騰に対する取組、新学校給食センターの開設(令和4年9月から稼働)などを実施しました。
◆特別会計
特定の収入で特定の事業を行うため、一般会計と区別している会計です。すべて黒字となっていますが、後期高齢者医療特別会計は、令和5年4月と5月に収納した令和4年度分の保険料で、翌年度に運営主体に全額を精算納付するため、実質的な収支は0となります。
◆企業会計
市が経営する公営企業で、民間企業のように使用料などにより事業を行う会計です。各事業の資本的収支の差引不足額は、損益勘定留保資金などで補填しました。
◆市債残高の推移
自治体の借金を地方債といい、その中でも市が発行するものを市債といいます。公共施設の整備や公営企業など法律に定められた事業のための財源です。令和4年度は、放課後児童クラブ施設整備や新学校給食センター整備推進等のための借り入れを行いました。地方債の元利償還金という形で将来の市民の負担になるので、借り入れには十分気をつけています。市民一人当たりに直すと32万6千円程になります。
◆積立基金現在高の推移
自治体の貯金のことで、災害復旧など臨時の支出や経済事情の変動で収入(歳入)が足りないときに取り崩します。市民一人当たりに直すと14万1千円程になります。個人・団体・事業者からいただいた寄付金をもとに、子どもたちの未来につながる事業に取り組むため、「荒尾子ども未来基金」に約1億5千万円を積み立てました。
◆健全化判断比率
実質赤字比率・連結実質赤字比率は、実質赤字が生じていないので値はありません。実質公債費比率・将来負担比率は早期健全化基準を十分下回っています。令和4年度の荒尾市の財政はおおむね健全な状態といえます。
◆令和4年度の実績
令和4年度は主に次のような事業に使いました。
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