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特集 荒尾市のSDGs事情(2)

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熊本県荒尾市

◆新時代のごみ処理を実践
有明クリーンセンター (株)石崎商店 取締役所長 石崎剛(いしざきつよし)さん

◇県内で廃棄物を処理して環境保全とコスト削減
大島地区に昨年秋にできたばかりの「有明クリーンセンター」。ここでは、県内をメインに福岡県や佐賀県の一部から産業廃棄物を受け入れ、粉砕・焼却などの処理を行っています。その処理能力は1日90トンで、民間の処理場としては県内一の規模です。「熊本県の廃棄物発生量は九州第3位の多さですが、これまで県内には十分な焼却施設がなく、県外に運ばれて処理されていました。長距離の輸送でコストがかかるうえ、温室効果ガスも多く排出されていました。そこで私たちは『県内の廃棄物は県内で処分する』ことを目指し、当センターを立ち上げました」と話すのは、取締役所長の石崎(いしざき)さん。センターでは産業廃棄物だけでなく、病院から出る注射器などの処理が難しい医療廃棄物や、一般の大型ごみの受け入れも行っています。

◇ごみもエネルギーも再利用 将来はアワビも育てる?!
最先端の設備を誇るセンターでは、ごみ処理で生じるダイオキシンなどの有害物質を無害化して排出、CO2ガスも大きく削減しています。また、焼却後の灰をセメント材に使うなど、再利用できるものはリサイクルして埋め立てるごみを減らし、さらに面白い取り組みも行っています。「廃棄物処理では高温の熱が発生するため、その熱でハウス農園の温度管理をするなど、エネルギーを無駄なく活用できるよう他分野とも連携を進めています。先々、この熱を使ってアワビの陸上養殖ができないかと模索中です」とエネルギー活用の新たな可能性を話してくれました。
廃棄物処理で生じる環境汚染やエネルギー資源の無駄をなくしながら、リサイクルや熱利用などで新たなメリットを生み出す。有明クリーンセンターは、ポジティブでクリエイティブな拠点になっていきそうです。

◆できることからやってみよう! わたしたちにもできるSDGs
(1)電気や水を無駄遣いしない
電気や水などのエネルギーをつくるときの温室効果ガスの排出を防ぎ、地球の資源を守ることにもつながります。
(2)食品ロスをなくす
食品を消費期限内に使い切ることや、フードバンクを利用することなどが、食べ物を焼却処分するときの温室効果ガスの排出防止につながります。
(3)ごみの削減・分別・リサイクルを推進する
ごみを削減して焼却処分するときの温室効果ガスの排出を防ぎ、物をリサイクルすることで地球の資源を守ります。
(4)家事・育児・介護などの負担を平等にする
家事・育児・介護などを分担して偏りをなくすことで、生活満足度や仕事との両立を改善することができます。
(5)再生可能エネルギーを導入する
太陽光発電や蓄電池を導入することで、環境に優しく、災害時には非常電源としても活用できます。
(6)災害に備える
一人ひとりが事前に備えておくことが、いつ・どこで起こるかわからない災害を最小限に抑えることにつながります。
(7)マイバック・マイボトルを持参
焼却処分するときの温室効果ガスの排出を防ぐだけでなく、プラスチックごみによる海洋汚染も防ぎます。
(8)地域活動やボランティアに参加する
地域コミュニティに参加することで地域の課題が見えてきたり、災害時にも大きな役割を果たします。

◆捨てちゃうのはもったいない! 子ども服おゆずり会
6/2(日)開催!
サイズアウトした子ども服をこれから使う子へ譲りませんか?
子育てに奮闘するママやパパをお互いに応援しつつ、捨てずにリサイクルする環境にも優しい譲渡会です。

◇子ども服を譲りたい
提供者大募集!
受付品:
・子ども服(新生児用から120cm位まで)の春・夏物のみ
・下着・スタイ類(新品に限る)
※汚れがひどいもの、破れたものなどはご遠慮ください。
受付期間:5月7日(火)~5月31日(金) 9時~20時
※土曜は9時~17時・日曜休館
※開催日当日の受付は行いません。
受付場所:働く女性の家(エポック・荒尾)

◇子ども服をもらいたい
おゆずり品:
・新生児用から120cmくらいまでの春・夏物
・下着・スタイ類
日時:おゆずり会…6月2日(日) 10時~14時 健康福祉まつり内
場所:文化センター 練習室
料金:参加・持ち帰り無料

問合せ:働く女性の家(エポック・荒尾)
【電話】64-2884

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