口の健康が全身の健康と密接に関係していることをご存じですか。体に必要な栄養を取るためだけでなく、毎日を楽しく豊かに生きるためにも、歯と口が健康であることはとても重要です。
■歯と口の大切な役割
・噛む・飲み込む・消化を助ける。
・表情をつくる。
・発音を助ける。
・噛むことで脳を活性化させる。
健康な体を保つためには、噛める歯と口が必要です。歯(臼歯)を1本失うと、噛む力は30~40%も低下するといわれています。1本でも歯が抜けたままにしていると、左右のバランスが崩れ、あちこちに悪影響が出てきます。
■歯を失う原因の第1位は歯周病
歯周病は、歯に付着する歯垢(プラーク)にすみ着く、「歯周病菌」の繁殖によって生じる感染症で、進行すると歯を支えている組織が徐々に破壊されます。歯そのものではなく、歯の周りの歯ぐきに炎症が起こります。
この病気の怖いところは、初期段階では自覚症状があまりないところです。進行すると歯ぐきが腫れて出血し、歯の根っこを支えるあごの骨が溶けて、最終的には歯が抜けてしまいます。
また、糖尿病や狭心症、心筋梗塞、早産・低体重児出産など、さまざまな全身疾患と深い関係があり、決して放置してはいけない危険な病気です。
歯は健康のバロメーターです。いつまでも健康な日々を送れるように、歯周病予防に取り組みましょう。
■〔歯周病度チェックシート〕チェックが1個でもあれば歯科医院へ
歯周病は自分で気付かないうちに進行してしまう病気です。歯や歯ぐきの状態をきちんと把握しておきましょう。
・口臭を指摘された、または自分で気になる
・朝起きたら、口の中がネバネバする
・歯磨き後に、歯ブラシに血が付いたり、すすいだ水に血が混じることがある
・歯ぐきが赤く腫れてきた
・歯ぐきが下がり、歯が長くなった気がする
・歯ぐきを押すと血や膿が出る
・歯と歯の間に物が詰まりやすい
・歯が浮いたような気がする
・歯並びが変わった気がする
・歯が揺れている気がする
■歯周病対策
〔家でできる予防(セルフケア)〕
▽生活習慣の改善
・禁煙やストレス、歯ぎしり、食いしばりに気を付けましょう。
・食事は規則正しく、よく噛んで食べましょう。
▽磨き残しのない歯みがき習慣
・歯垢がたまりやすい場所を重点的に磨きましょう。
・鏡を見てチェックしましょう。
・歯垢除去率は、歯ブラシのみ58%、歯ブラシ+フロス86%、歯ブラシ+歯間ブラシ96%です。
・フロスや歯間ブラシの活用をしましょう。
〔歯科医院での予防(プロケア)〕
歯を守るためにできることは、毎日の歯磨きに加えて、歯科医院を受診することです。歯磨きだけで落とせない歯石もきれいにしてもらいましょう。
■歯周疾患検診を受けましょう
市では、節目年齢の人(令和7年3月31日現在で40歳・50歳・60歳・70歳)に歯周疾患検診の助成を行っています。今年度まだ受診していない人には、受診券を送付する予定です。
かかりつけ歯科医をつくって、歯をはじめとした全身の健康を保ちましょう(関連15ページ)
問い合わせ先:健康推進課健康推進係
【電話】0968-25-7219
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