~互いの人権を尊重し、支え合うことから~
活力ある明るい長寿社会の実現に向けて
(1)偏(かたよ)った見方をしていませんか?
加齢(かれい)に伴う衰えは、人が生きていく中で、誰もが避けることができない心身の変化の一つです。しかし、社会の中では、“加齢=精神的・肉体的衰え”だけが強調されるあまり、高齢者を「○○ができない人たち」といった、誤った見方・考え方で受け止める風潮がみられます。
高齢者であっても、働いたり地域活動等に積極的に参加したりする方も多く、ライフスタイルや価値観も様々です。「老い」をマイナスイメージで捉え、「お年寄りはこうあるべきだ」と決めつけて接することは、差別意識を助長することにつながる恐れがあります。
(2)高齢者を取り巻く課題
実際に全国では、養護者等による高齢者への身体的・心理的虐待や、介護の放棄・放任(ネグレクト)といった問題が起きています。また、振り込め詐欺や悪質商法の被害、財産管理上のトラブルなど、第三者による高齢者の有する財産権の侵害により、様々な犯罪や消費者被害等に巻き込まれるといった問題も深刻化しています。
(3)すべての高齢者が大切にされる社会へ
誰もが年を重ね、いずれは高齢者となります。その中で、人としての尊厳を全うしたいと願うのは私だけではないと思います。
高齢者が疎外されたり蔑視されたりすることなく、一人一人の生き方や考え方が尊重される社会や、生活するうえでの安心・安全な支援が満たされる地域や職場を増やすことで、活力ある明るい長寿社会の実現をめざしていきましょう。
問合せ:教育委員会 地域人権教育指導員
【電話】0967-62-0227
<この記事についてアンケートにご協力ください。>