加賀市の教育が大きく変わります。社会の役に立つって楽しい!

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■vol.7　STEAMから生まれる学びの面白さ
課題解決型の学びとして市が推進するSTEAM教育に伴走し、支援している教育委員会の寺西プロジェクトマネジャー(以下表示は寺)が、STEAMに関する授業や活動を児童生徒はどう感じているのか取材しました。

◆STEAMで生まれた主体性
中学2年生のときに、STEAMの授業でSDGsをテーマにしたことがキッカケで、3年生になってもSDGs推進活動を続けている、片山津中学校3年生のみなさん(以下表示は生)にお話を伺いました。

▽STEAMでSDGsを学ぶ
寺：2年生でのSTEAMの授業では、SDGsをテーマにどのように学びを進めましたか?
生：SDGsの「海の豊かさを守ろう」に着目し、海に落ちているゴミの調査から、ゴミが生態系に及ぼす影響(科学)や、リサイクルのシステム(技術・工学)等を学びました。このことがきっかけでSDGsの他のテーマにも興味を持ちました。
寺：みなさんも、STEAMの授業がキッカケで、SDGsの活動に興味が湧いたんですね。3年生になってどのような活動をしていますか。
生：私はSDGsの「飢餓をゼロに」という目標に挑戦しようと思い、地域の人に譲っ寺生ていただいた肥料や種で、ニンジンとキャベツを作る畑を作りました。
生：私も「飢餓をゼロに」を目標にしています。みんなで料理の活動をすることで、食材の有効活用や栄養バランスについて考えるキッカケを作っています。
生：私はSDGsの「すべての人に健康と福祉を」という目標に魅力を感じ、パラリンピック・スポーツであるボッチャやシッティングバレーを生徒に体験してもらう活動をしています。

▽主体的な活動が学びに
寺：活動で大変だったことはありませんか?
生：真夏に畑やるってほんとに大変(笑)
生：フレンチトーストの材料を適切な量にするのに苦労しました。
生：ボッチャをどこから借りればよいかわからなくて、たくさん調べました…。
寺：なるほど。活動を通じて学んだことはありますか?
生：協働作業をリードするときは、わかりやすくみんなに伝えないと、何をやってほしいか伝わらないんだなって思いました。
生：作る側を経験すると、ほんとに大変なんだなと感じ、バランスのとれたおいしい料理を食べられることのありがたさが身に沁みました。
生：ボッチャのように、みんなが知らないものを知らせるには、調べて、やってみて、理解して、表現しないといけないとわかりました。
寺：いい経験されていますね!みなさんの主体的な活動が学びにつながっていると思います。

◆STEAM先行実施スタート
社会を良くしよう!という中学生の思いは小学生にも伝わっていき、今では小学校でもSTEAMの授業が行われています。次は、STEAMの授業で学んでいる、河南小学校4年生の2人(以下表示は児)にお話を伺います。

▽STEAMの授業は楽しい!
寺：STEAMの授業は楽しい?
児：うん!授業で使っているロボットの「マイクロビット」って、いろんなことができるんだよ!プログラムすると、音楽が流れるんだ!
寺：面白そう!プログラミングをするときに困っていることはありますか?
児：命令(=プログラミング)が間違っていると(マイクロビットが)動かないとこ。
児：そうそう、命令の中に変なものが入っていると、動かないもんね。
寺：動かないときどうするの?
児：先生に聞いてみるときもあるけど、自分たちでも「どこが変なんだろう?」と探してみる。
寺：自分たちでもやってみるってすごいな～。
児：団結力って大事!
児：ロボレーブなんかでもそうだね!

▽人の役に立つことをしたい!
寺：STEAMの授業で学んだことはありますか?
児：人を助けるときに(プログラミングは)役立つと思う。
児：ロボットにいろいろ手伝ってもらえる!
寺：人の役にも立つことを考えるなんてすごいね!
児：一人でも楽になる人が増えればいいと思う。
寺：でも、プログラミング難しくない?
児：「難しい」より「楽しい」が上になると思う!
寺：そうなんだ!いつか作ってみたいロボットはありますか?
児：疲れたって思ったときに、自動で音楽を流してくれるようなロボットを作ってみたい!
児：病気で動けないときにボタンを押せば料理を作ってくれるロボット!

▽最後に一言!
児：(2人そろって)マイクロビットはとてもいいロボットです!
寺：2人が楽しく学んでいることが伝わってきました。学んだことが社会の役に立つといいですね!

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