■第1期「川北町防災士会研修会」報告
元日に発生した、能登半島地震という未曽有の大災害をうけて、町防災士の方々や自主防災組織の更なる防災知識の向上と、各組織や個人によるより実践的な災害への取り組みを目的に「防災情報を学び、行動へ」をテーマに、6月30日に川北町文化センターにおいて、第1期「川北町防災士会研修会」を開催しました。
【研修会構成】
第1部:「各種防災情報について」
[講師]川北町防災士会副会長 原田吉和
第2部:指定避難所別討議(分散会)
第1部では、講師の原田副会長から第2部の指定避難所別討議の参考として、「浸水想定区域図の意味と作成方法、手取川に出される避難指示がどの様な根拠で、またどのような状況下で発令されているのか。」その他、地震や津波、台風災害などに対する注意点について説明がありました。
第2部の指定避難所別討議では、洪水災害の場合、下流域の朝日から上流域の藤蔵まで地形的要素から、被害状況に違いがあるため、それぞれの地区にあった避難行動や住民支援について、また突発的な地震やその他、津波や台風などを含め、それら災害に対する対応を、各指定避難所ごとに分かれて分散会形式で話し合いました。
※例えば、手取川の洪水の場合、手取川は山から海までの勾配が急なため、1/100確率の浸水想定区域図では、草深や三反田、中島、藤蔵など上流域は浸水しませんが、その他の地区は浸水によるダメージを受けます。
しかし、公表されている浸水想定区域図は、手取川の堤防が一度に多くの箇所で決壊した時の最終形であり、堤防の決壊箇所により浸水域は大きく違い、雨の降り始めから避難指示発令までの間には時間的余裕があります。
このため、地域によっては、何が何でも、着の身着のままで、避難所へ避難ではありません。
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