文字サイズ
自治体の皆さまへ

地域医療最前線!公立河北中央病院赤ひげ通信

38/54

石川県津幡町

■アイフレイル予防~目の健康を伸ばすために~眼科外来
アイフレイルとは加齢に伴う視機能の低下のことです。加齢によって目が衰えてきたところに、さまざまな外的・内的ストレスが加わることで視機能が低下した状態や、そのリスクが高い状態をいいます。リスクが高くなる要因として、高度近視・狭隅角・糖尿病・高血圧・高脂血症・酸化ストレス・喫煙・紫外線・低栄養・悪い作業環境などがあげられます。アイフレイルを早期に発見できれば、適切な予防、治療が可能になり、進行を遅らせること、症状を緩和させることができます。
人は外界からの情報の8割以上を目から取り入れていますので、快適に過ごすには良好な視機能が必要です。体の機能が落ちてきて、外出や運動が減少してくるようになると、自宅で本を読む、テレビを見るなどの時間が増えます。そうなると余計に、視機能が元気である必要がでてきます。また、見え方が悪い状態の方は、あらゆる年代で認知機能の低下がある、見え方が良い方は認知症発症率が63%減少するという報告もあります。
「少し見にくいな、歳のせいかな」と思っていると、実は緑内障や加齢黄斑変性症だったということもあり、そのまま症状が進行すると、回復が難しくなります。視力1・0の方が、ある日突然0・5になると皆さん慌てますが、数年かけて0・5になった場合、それほど不都合を感じません。そのため、徐々に進行する病気では適切な治療の時期を逃してしまいます。また、普段から、きちんとした眼鏡やコンタクトレンズで「よく見える」状態でいないと、病気が原因の視力低下がおきても「もともと見にくいから」と、視力低下に気づかず、病気の発見が遅れます。
視力的な見え方だけのことではありません。物が二つに見える、目がしょぼしょぼする、ゴロゴロするなどの違和感から病気が見つかったり、病気ではなくても生活上改善すべきことが見つかったりします。「このくらいで」、「歳のせい」と思わず、眼科にご相談ください。次のアイフレイルチェックをしてみて、2つ以上当てはまった方はアイフレイルの可能性があります。

▽アイフレイル自己チェック
・目が疲れやすくなった
・夕方になると見にくくなることがある
・文字を長時間見ることが少なくなった
・食事のときにテーブルを汚すことがある
・眼鏡をかけてもよく見えないことが多い
・まぶしく感じやすい
・まばたきしないとよく見えないことがある
・直線が波打って見えることがある
・段差や階段で危ないと感じたことがある
・信号や道路標識を見落としたことがある

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU