気温が下がるこれからの季節は、火気を扱う機会の増加や空気の乾燥で火災が発生しやすくなります。外出時の火元の確認や、自宅の消防機器の点検などで、火災から身を守りましょう。
昨年、全国では3万6千件以上の火災が発生しました。市内でも、57件の火災があり、そのうち66%は気温が下がる11~3月に起きています。火災は暖房器具など火気の使い方や機器の点検などで防げるものもあるため、再度確認が必要です。
■火災を防ぐために
建物火災の主な原因は、こんろ・ストーブ使用中の不注意やたばこの不始末、コンセントなどの配線機器の汚れによる出火です。未然に防ぐには、火の使用時はそばを離れない、火元の近くに燃え移りやすい物を置かない、安全装置付きの機器を使用するなどの対策が大切です(下記参照)。
予防課の水井直人消防副士長は「自分は大丈夫という心の油断や不注意が大きな事故につながる。この機会に、日頃の習慣・行動を見直し、防火意識を高めてほしい」と話します。
■もしもの時に備えて
火災による死亡者は、逃げ遅れが多く、命を守るためには、いち早く火災の発生を知ることが重要です。そのため、2011年には住宅用火災警報器の設置が義務化されました。市でも、火災発生時に機器が正常に作動するよう、定期的な清掃や10年を目安とした交換などを呼び掛けています。加えて、消火器の使用方法の確認や燃え広がりにくい防炎カーテンなどの使用も火災の備えにつながります。
11月9~15日は、秋季火災予防運動です。大切な命や財産を守るために、改めて一人一人が火災予防を心掛けましょう。
▼秋季火災予防運動
「火を消して 不安を消して つなぐ未来」をスローガンに、予防運動を実施します。
▽啓発活動
消防本部や消防署、消防団による巡回広報や立ち入り検査などを実施します。
▽サイレン吹鳴(すいめい)
11月9日、7時に試験のため、市内全域でサイレンを鳴らします。
問合せ:予防課
【電話】223‒9371
◆火災予防のポイント
▽習慣
・寝たばこは絶対にしない・させない
・ストーブの周りに燃えやすい物を置かない
・こんろの使用中はそばを離れない
・コンセントやその周辺を清掃し、使わないプラグは抜く
▽対策
・ストーブやこんろなどは安全装置が付いた機器を使用
・住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換する
・部屋は整理整頓し、寝具や衣類、カーテンは燃えにくい物を使用する
・消火器などを設置し、使い方を確認しておく
・避難経路・方法を確認する
・防火防災訓練への参加や戸別訪問による防火指導など地域で対策に取り組む
問合せ:予防課
【電話】223-9371
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