進学や就職などで環境が変わる3月は、不安や悩みを抱えやすくなります。心の疲れなどを感じた時は、独りで抱え込まず誰かに話すことが大切です。まずは相談窓口や身近な人などに話してみませんか。
2022年、全国の自殺者数は2万1723人でした。市内では44人が自ら命を絶ち、20年から増加傾向にあります。3月は、進学や就職、引っ越しなど生活環境の変化が多く、ストレスを感じやすくなるため、必要な支援につなげることが重要です。
◆悩みを抱え込まない
自殺に至る理由の多くは、健康や家庭、経済面などの問題と言われています。悩みは独りで抱えず、深刻化する前の解消が大切。市では、臨床心理士による「いのちのサポート相談」や、精神保健福祉士などが話を聴くメンタルヘルス相談などの窓口を設置し、サポート環境を整えています(下記参照)。
臨床心理士の土屋明美さん(72)は「心の不安は、誰かに話すことで楽になることが多い。適切な助言をしようとせず、まずは相手に寄り添って話に耳を傾けるのが大切」と話します。
◆変化に気付く
不安や悩みによる心の不調は、自分では分かりにくいものです。そのため、身近な人が変化に早く気付き、声を掛けることが、心のサポートにつながります。市では相談窓口に加え、声掛けや話を聴く方法などが学べるゲートキーパー養成講座を開催(下記参照)。誰もがゲートキーパーになれるよう、市の職員が皆さんの研修会や学習の場に出向き、サポートします。
3月は自殺対策強化月間です。大切な命を守るために、一人一人ができることを考えてみませんか。
問合せ:健康づくり課
【電話】225-2201
■健康相談の窓口
電話や対面で、臨床心理士や精神保健福祉士などに相談ができます。
▽いのちのサポート相談
日時:3月
(1)4日 13~16時
(2)21日 9~12時
申込み:各前日までに健康づくり課へ。
▽メンタルヘルス相談
日時:月~金曜
・9~12時
・13~17時
申込み:随時電話で受け付け。
いずれも保健福祉センター。対象は市内在住の方。無料。
■ゲートキーパー養成講座
支援の輪を広げるため、SOSサインの気付き・声掛け・話を聴く方法などが学べる市民団体向けの出前講座です。開催方法などの詳細は、健康づくり課へ問い合わせてください。
問合せ:健康づくり課
【電話】225-2201
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