防災ポケットブックは、地震や風水害、火山の噴火、火災などの災害に備えるための冊子です。市では、2020年に初めて冊子を作成し配布。避難情報の変更や南海トラフ地震への対応など最新の情報に内容を更新し、3月中に全戸へ配ります。
1月1日に起きた能登半島地震では、家屋の倒壊や火災などで多くの方が被害に遭いました。災害が大きくなるほど、道路の寸断などで公的な支援は行き届きにくくなるため、自分の身は自分で守る「自助」が大切です。市では、自宅での備えに活用できるよう防災ポケットブックを作り配布しています。今回、4年ぶりに内容を更新し、3月中に全戸へ配ります。
■最新の避難情報に更新
新しい防災ポケットブックの内容は、国の法改正や、県・市の地域防災計画の計画改定に基づいています。警戒レベルと避難のタイミングを更新。電気・ガス・水道の停止や南海トラフ地震、火山の噴火への対応を新たに加えました。多くの方に必要な情報が行き届くよう、デジタル版では9言語に対応した他、点字版も作成する計画です。
市内在住の早川くるみさん(21・下荻野)は「以前から非常持ち出し袋や水、食料なども用意していたが、1月の地震でさらに意識が高まった。ポケットブックが届いたら家族で災害への備えを再確認したい」と話します。
防災ポケットブックは2月中旬から配布を開始。3月中には皆さんの手元に届きます。4月になっても届かない場合は危機管理課に連絡してください。
■世帯の状況に合わせた避難方法を
災害時に落ち着いて行動するには、避難場所や経路、持ち物などの事前確認が大切です。ポケットブックが届いたら全体に目を通し、世帯の状況に合わせて災害時の行動計画「マイ・タイムライン」を作成してください(下記参照)。災害はいつ起きてもおかしくありません。いざという時に命を守れるよう、みんなで備えましょう。
▼マイ・タイムラインを作ろう
ポケットブックには、いざという時の行動計画を記載できるページがあります。自身の状況に合わせて作成し、家族で確認しましょう。
▽わが家のマイ・タイムライン
風水害時の警戒レベルごとに、準備・確認することを記載。避難場所や時間も事前に確認。
▽わが家の防災メモ
家族や親戚・知人の連絡先、災害の種類ごとの避難場所、注意点などを記入。
問合せ:危機管理課
【電話】225‒2190
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