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【Zoom Up】9月9日は救急の日 救急車の正しい利用を

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神奈川県厚木市

外出機会の増加などにより救急件数が過去最多になる一方、軽い症状やけがなどで救急車を使う人も多く、必要な時に利用できない事態が起きています。救える命を守るため、救急車の使い方を見直しましょう。

昨年、市内での救急車の出動件数は1万3709件で過去最多を記録しました(下記参照)。感染症の規制緩和による外出機会の増加や、夏の厳しい暑さで熱中症などの通報も多く、現場はひっ迫しています。しかし、中には「スライサーで指を切った」「こたつに膝をぶつけた」「自宅まで送ってほしい」など緊急性の低い要請も多く、出動するも搬送しなかった事例は昨年度、1810件に上りました。

◆救える命を守るために
市内では現在9台の救急車を運用しています。通報を受けると現場に最も近い救急車が出動しますが、要請が重なると遠方の部隊が現場に向かうため、到着に時間がかかる他、迅速な対応ができない事態にもつながります。救急救命課の小川貴司小隊長(46)は「緊急性の高い傷病者の救命処置は一刻を争う。救急車は限りある資源なので、救える命を守るためには適正な利用が重要」と訴えます。
市は、24時間体制で医師や保健師などの専門家が相談に応じる「あつぎ健康相談ダイヤル24」を開設しています。救急車を呼ぶか迷った時には、ダイヤルの活用や、かかりつけ医に相談しましょう。「意識や呼吸がない」「激しい頭痛や胸痛・背部痛」「大出血」「けいれんが続く」など、明らかに様子がおかしい場合は、ためらわず119番通報をしてください。

◆いざという時に備えて
市では、救急要請の増加に対応するため、4月に日勤救急隊を創設し、救急体制を強化しています。他にも、市民の皆さんが応急手当ての知識や技術が習得できる救急救命講習会を定期的に開催(下記参照)。心肺蘇生法やAEDの取り扱い方法などを救急隊員が伝えています。通報から救急車到着までの時間は約10分。その間の応急手当てで救命率は上がるため、現場に居合わせた方の勇気ある行動が命を救うことにつながります。
9月9日は救急の日です。救急車の正しい使い方や、いざという時の行動を改めて確認しましょう。

■市内の救急出動数と搬送人数

■救急車を呼ぶ?病院に行く?判断に迷ったら
医師、保健師などの専門家が24時間体制で相談に応じます。
あつぎ健康相談ダイヤル24
【電話】0120-31-4156

問合せ:救急救命課
【電話】223-9365

■万が一に備えて 大切な命を守るために(無料)
イベントや講習会で、救急車の適正利用や心肺蘇生の方法などを学んでみませんか。

▽命を守る大切さを身近に
救急救命課 相田 美里(33)
命を守る大切さや救命活動が学べるよう、子どもから大人まで気軽に参加できるイベントや救命講習会を定期的に開催しています。心肺蘇生法やAEDの使い方などの知識や技術を身に付けることは、大切な人や周りの人の命を救うことにつながります。人命救助が必要な場面はいつどこで起こるか分かりません。いざという時に備えスキルを身に付けましょう。

▽あつぎ救急フェア
日時:9月7日 9~14時
場所:アツギトレリス
内容:自動体外式除細動器(AED)を使った心肺蘇生法の体験、救急車の適正利用の必要性、救急車の展示など
申込み:不要。

▽応急手当普通救急救命講習会
日時:9月30日 9~12時
場所:消防本部
内容:応急手当ての重要性、心肺蘇生の手順、AEDの取り扱いなど
対象:市内在住在勤在学の中学生以上30人
申込み:9月2~10日に救急救命課へ。抽選。講座予約システム(インターネットで申し込み可)。

問合せ:救急救命課
【電話】223-9365

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