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海外へ挑戦! 小田原のものづくり 世界へ

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神奈川県小田原市

小田原で育まれてきた寄木細工や漆器などの地場産品は、国内だけでなく外国からの観光客にも、製品の品質の高さが認められており、海外への販路開拓により、国内市場とは異なる高い価値が認められる可能性を秘めています。
そこで市では、「世界が憧れるまち〝小田原〟」の実現に向け、令和4年度から小田原のものづくりを世界に発信する取り組みを公民連携により行っています。

《令和4年度の実績》
市内事業者の海外進出に向けた意識の醸成や、海外における地場産品の反応などを確認するため、海外への販路開拓に向けたセミナー、アメリカを中心に海外に住む日本好きな人たちと市内事業者が直接意見を交換するイベントを実施しました。
その中で、市内の地場産業事業者の皆さんから「世界に誇れる地場産品にしたい」「自分たちの作品が世界で通用するかチャレンジしたい」などの意見があり、海外進出へ向けた意向を確認できました。

《海外進出に向けた挑戦》
令和4年度に開催したセミナーやイベントの結果、多くの事業者が海外での可能性に興味を示しました。今年度は、海外進出の第一歩を踏み出すべく、さまざまな国籍の人が集うシリコンバレー周辺で、10月28日・29日の2日間にわたり、伝統工芸品を中心に展示や体験ができる期間限定の企画展を開催しました。
多くのスタートアップ企業を輩出してきたシリコンバレーには、失敗を恐れずに次々とチャレンジしていくことを尊重する考え方が根付いています。まさに今回の「小田原のものづくりを世界に」という挑戦に最適の地でした。

会場では、漆器や寄木細工などの木製品、風鈴やちょうちんなどの小田原が誇る伝統工芸品を展示した他、その場で自分が描いた絵や名前を、レーザー加工で木材にプリントするキーホルダー作りを通じて、「小田原のものづくり」を発信しました。
現地在住の日本人の他、ヨーロッパ系やアジア系の人など多くの人が集まり、「小田原のものづくり」に興味津々。「芸術だ!この値段じゃ安すぎるよ!」と驚き、職人の優れた技術や製品の品質の高さを認めてくれました。そして、風鈴の音色の美しさに驚いたり、からくり箱にトライするなど、それぞれ楽しんでいました。

◆「まさに芸術作品!」
小田原の地場産品に触れ、感動したという来場者のマット・ウェブさんとカワサキ タエコさん。

日本の職人は繊細でグレート。寄木細工や木象嵌(もくぞうがん)の緻密さ、からくり箱の精巧さ、木の色や木目を生かした作り方は木を理解し、愛していると感じました。形や配合によって変わる風鈴の音色、どれをとっても素晴らしいものでした。その技術が昔から受け継がれているなんて驚きを隠せません。ぜひとも小田原を訪れ、小田原城から眼下に広がる景色を眺めてみたいです。

◆感じた手応え
今回、市内から富岡優太さんと薗部(そのべ)弘太郎さんが参加し、来場者と直接触れ合い、意見交換しました。

《富岡優太さん》
今回の企画に参加できたことは、良い刺激となり、貴重な一歩を踏み出せたと思います。シリコンバレー周辺の人は「天然のもの」を探し求める傾向があり、何よりも直接現地の人との会話を通じてそれを肌で感じ、反応を確認できたことがとても良かったです。
現地では、シンプルで美しいものが好まれ、展示した製品の価格も「もっと高くてもいい」との評価を得られました。今後、アメリカ向けの新商品の開発も十分に考えられると感じました。

《薗部弘太郎さん》
小田原にいてアメリカを想像しても、それは想像でしかなく、現地で得られる「モノ・コト」が非常に重要だと改めて強く感じました。シリコンバレー周辺は、「小田原のものづくり」にとって、今後、ビジネスチャンスがある場所だと確信が得られました。
本当に海外を目指すのであれば、日本をよく知らない人に日本の製品の良さを伝え、価値を理解してもらう必要があり、その難しさも感じました。しかし、今回の経験を生かし、挑戦を続けていきます。

【WEB ID】P37252

問い合わせ:産業政策課
【電話】33-1515

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