全ての世代の命や生活に直結する、深刻な問題である熱中症。直近5年間の国内平均死亡者数は千人を超え、高い水準で推移しています。
一方で、熱中症はしっかり対策をとることで予防できます。体調の変化に気を付けるとともに、暑さを避け、「熱中症の基本的な対策」を身に付けることが重要です。今回は、熱中症に関する市の情報発信などについて紹介します。
◆「熱中症特別警戒アラート」と「クーリングシェルター」
危険な暑さが予想される場合に、暑さへの気付きを促し、熱中症への警戒を呼びかける「熱中症警戒アラート」。県内では、令和5年度に26回発表されました。令和3、4年度の10回の発表に比べ、2倍以上に増えています。また、国内の年間死亡者数も年々増えていることから、令和5年度に「気候変動法」が改正され、令和6年4月から「熱中症特別警戒アラート(熱中症特別警戒情報)」と「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」が新設されました。
《熱中症特別警戒アラートとは~》
「熱中症特別警戒アラート」は、「熱中症警戒アラート」より一段上のアラートで、過去に例のない危険な暑さが予測され、人の健康に係る重大な被害が生じる恐れがある場合に発表されます。この「熱中症特別警戒アラート」発表時は、外出をできるだけ控え、暑さを避けましょう。
2つのアラートの発表基準と、市民の皆さんへお知らせするタイミングは下の表の通りです。
また、アラートの発表は「おだわら防災ナビ」や「防災メール」などでお知らせします。
左下の二次元コードから、事前に登録をしておきましょう。
※二次元コードは本紙6ページをご覧下さい
《クーリングシェルターとは?》
「クーリングシェルター」は、「熱中症特別警戒アラート」が発表されている間、市民や旅行者が危険な暑さから身を守るための一時的な滞在場所です。市が指定した施設を「クーリングシェルター」として一般開放します。クーリングシェルターは下の表の通りです。市ホームページで開放日や開放時間帯を確認しましょう。
《アラートの発表基準とお知らせのタイミング》
種別:熱中症警戒アラート
発表基準:県内5地点(横浜、海老名、辻堂、三浦、小田原)のいずれかの地点で、暑さ指数(WBGT)33以上の場合、神奈川県域に発表
時間:前日午後5時ごろ(当日に急遽アラートが発表された場合は土曜日・日曜日、祝日・休日を除き、午前9時ごろ)
種別:熱中症特別警戒アラート(クーリングシェルター開放)
発表基準:県内5地点の全ての地点で、暑さ指数(WBGT)35以上の場合、神奈川県域に発表
時間:前日午後2時ごろ(土曜日・日曜日、祝・休日を含む)
《クーリングシェルター一覧》
(令和6年7月1日時点)
栄町|ハルネ小田原
栄町|小田原駅東口図書館
栄町|UMECO(うめこ)
城内|バス乗務員休憩所(藤棚観光案内所隣)
本町|三の丸ホール
本町|観光交流センター(2階フリースペース)
本町|なりわい交流館
早川|市公設水産地方卸売市場
早川|TOTOCO(ととこ)小田原
板橋|皆春(かいしゅん)荘
荻窪|市役所本庁舎
荻窪|けやき
久野|おだわら総合医療福祉会館
久野|はーもにぃ
飯田岡|いずみ
栢山|尊徳記念館
中里|マロニエ
酒匂|いそしぎ
酒匂|保健センター
南鴨宮|中央図書館(かもめ)
高田|上下水道局
曽我別所|梅の里センター
羽根尾|こゆるぎ
《アラートの情報を入手するためにアプリまたはメール配信を登録しましょう》
おだわら防災ナビ
防災メール
◆熱中症の基本的な対策
《環境》
通気性が良く、汗などをよく吸収し、早く乾く衣類を着用しましょう。
エアコンを利用するなど、部屋の温度を小まめに調節しましょう。
《体》
喉が乾く前に定期的に水分と塩分を補給しましょう。
生活のリズムを整え、一日三食をしっかり食べるようにしましょう。
寝ている間も熱中症になる可能性があるので、就寝前や起床時にも水分を取りましょう。
《行動》
小まめな休息を取り、長時間太陽の下にいることは避けましょう。
体調が悪いと感じたときは、無理せず自宅などで静養するようにしましょう。
【WEB ID】P25087
問い合わせ:健康づくり課
【電話】0465-47-4723
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