市は、平成12年に全国に先駆けて子どもの権利に関する条例を制定するなど、子ども・若者がまちづくりに参加できる取り組みを行ってきました。そして今、さらに子ども・若者が声を届け、大人と一緒に考えていけるような仕組みづくりを進めており、全国から注目を集めています。ぜひ、あなたもこの仕組みに参加してみませんか。
■子ども・若者の「声を聞く」ということ
◇子どもも大人も、1人の市民
子どもと大人が同じようにまちづくりに参加できることは、とても大切。大人が選挙で意思表示できるように、子どもが意思表示できる仕組みも大切です。
◇子どもの視点から、新たな気づき
子どもの視点やニーズが、新たな気づきやアイデアのきっかけになるかもしれません。
◇世代を問わず、みんなで力を合わせ、よりよいまちへ
みんなで取り組みを進めていくことで、今まで以上に大きな力が生まれ、よりよいまちを生み出していく原動力になります。
■Topic1 先進的な川崎市の「声を聞く」仕組み
市では20年以上前から「川崎市子ども会議」を開催するなど、子どもの声を大切にしてきましたが、4年度からは、もっと幅広い子どもの声をしっかりと受け止めるために、子どもがホームページで声を届け、その声の実現に向けて子どもと大人が一緒に考えることができるような新たな仕組みづくりを行ってきました。
この仕組みづくりにも子どもが参加し、工夫しながら進めてきたことで、全国規模のシンポジウムでの紹介やこども家庭庁の担当大臣が視察に来るなど、先進事例として注目されています。
◆Point1 誰でも・いつでも・簡単に、声を届けることができる
▽子ども・若者の“声”募集箱
小学4年生~18歳の子ども・若者が、川崎をよくするためのアイデアや川崎のまちに対して思っていること、提案などを市ホームページから投稿できます。フォームに沿って入力するだけなので、誰でも簡単に声を届けることができます。届いた声は全て市長が確認し、声に答えます。
また、届いた声の中から、子ども会議で検討するテーマを選びます。
届いた声を確認する市長「ぜひ、皆さんの声を聞かせてください!」
問合せ:こども未来局企画課
【電話】044-200-2848【FAX】044-200-3190
◆Point2 子ども・若者を中心に、大人も一緒に「よりよい答え」を探す
募集箱に届いた声の中から検討したいテーマを決め、1年かけて検討していきます。新たな仕組みでは、大人との意見交換会や理解を深めるための取り組みを大人と一緒に行うなど、大人も参加して「みんな」で「よりよい答え」を探します。
(1)募集箱に届いた声からテーマ候補を選ぶ
(2)川崎市子ども会議(理解を深めるための取り組みを行うことも)
【カワサキU18】子ども一人一人がテーマ候補についての思いを市長に伝える
【定例会議】子ども同士で論点整理
【意見交換会】子どもと大人が一緒に話し合い
【定例会議】子ども同士で意見をまとめる
【カワサキU18】まとめた意見を市長に提案し、提案をもとに子どもと市長が話し合い
▽5年度の内容
テーマは「デジタル技術でかなえるミライの学校スタイル」に決定
定例会議や意見交換会で理解を深めたほか、意見交換会などで出た意見から「プログラミング教室」や「ICT学習会」などの取り組みを行った
学校の端末を使いやすくする方法などについて市長に提案
【意見交換会】子ども・若者and大人
子ども同士で話し合いを重ねてきたことを踏まえて、企業や地域団体など、さまざまな大人と一緒に話し合います。
5年度はGoogleなどの企業やPTAなどの団体と話し合いを行い、大人も子どもの考えを知ることができ、互いに理解が深まりました。
【カワサキU18】子ども・若者and市長
1年間の検討の成果を市長に提案するとともに、翌年度のテーマ候補について市長と話し合います。
6年3月のカワサキU18では、5年度の検討の成果の提案と、6年度のテーマ候補の「地震のそなえ」と「放課後のすごし方」について、市長と話し合いました。詳細は市ホームページで。
子ども・若者と大人、みんなにとってよりよい「川崎」の実現へ
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