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【特集】全国が注目 子ども・若者の声が届くまち(2)

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神奈川県川崎市 クリエイティブ・コモンズ

■Topic2 子ども・若者の声が形に
5年度の検討テーマは「デジタル技術でかなえるミライの学校スタイル」。子どもの声を多くの大人が受け止めたことで、地域で実現した取り組みがあります。この取り組みが、テーマに対する理解をさらに深める機会にもなりました。

◆「プログラミングをしてみたい」→プログラミング教室「ぴーかわ」
カワサキU18などでの子どもたちの声を受け、学校や家庭だけではなかなか対応できない専門的分野に興味を持つ子どもたちのために、地域の力で始めた活動です。好きなことに夢中になれる機会を作ることで、子どもたちの可能性が広がり、いつか世界をリードするエンジニアが生まれることも期待しています。
子どもに意見を聞きながら進めたことで、子どもならではの視点や課題に気づく機会になりました。

「ぴーかわ」代表 舘勇紀さん
「川崎にはまち全体に子ども・若者の意思を尊重しようという土壌があり、市の取り組みは非常に相性がいいと感じています。155万人の人口を有する川崎には専門的な人材もたくさんいます。そういった人が活躍し、子どもたちと一緒に成長していくことで、地域にとってもよい取り組みになっていくと思います。」

◆「安心してインターネットを使いたい」→ICT学習会
意見交換会では「安心してインターネットを使いたい」という子どもの声や「リスクを知って使いこなしてほしい」という大人の声がありました。
そこで、市PTA連絡協議会が毎年開催しているICT学習会を、5年度は「正しく怖がるインターネット」として開催し、子ども会議のメンバーも参加しました。
子どもと大人が一緒に学ぶことで、それぞれの思いを理解しあう場にもなりました。

ふみちかさん(中学3年生)
「SNSのリスクについて、具体的にどういった危険があるかなど、普段は知る機会がなかなかないので、参加できてよかったです。子どもの声をきっかけに、こういった取り組みが今後も増えていくといいなと思います。」

■Topic3 あなたもこの仕組みに参加してみませんか?
◆6年度の検討テーマ「子どもが考える 地震のそなえ」
よりよいまちを目指していくために、参加してくれる子ども、企業、団体、保護者などを、今後、募集していきます。
募集スケジュールなど詳細は、問い合わせるか市ホームページを確認してください。

◆5年度に参加した人にインタビュー
▽たくさんの人に知ってほしい
ななこさん(高校3年生)
「参加してくれる大人の人たちも、決して大人主導で進めようとするのではなく、子どもたちが自分たちで考え、やりたい活動ができるようにしてくれるので、すごくいい取り組みだと思っています。
もっといろいろな人がこの取り組みを知って、参加してくれたらうれしいです。」

▽子どもと大人が理解し合える
もかさん(高校2年生)
「「子ども・若者の”声”募集箱」で、子ども会議の参加者だけでなく、誰でも気軽に声を届けられるのがすごくいいと思います。
大人との意見交換会では、お互いが「こう考えているだろう」といった思い込みがあることがわかり、みんなで考えることの大切さに気付きました。」

▽地域で声を聞けるように
地域教育会議 宮越さん
「子どもたちの豊かな育ちへの取り組みは、学校、地域、そして社会全体で進めていくようにしたいですね。
楽しい遊びやリフレッシュした後などは本音を聞けるチャンスなので、安心して思っていることを言ってもらえるよう、工夫しながら、地域でも子ども会議をしています。」

▽まちを変える、大きな力に
髙橋さん(大学院生)
「答えを提示するのではなく、子どもと大人が一緒に考え、話し合う時間はとても有意義だと感じました。
「声を聞いてもらえた」という体験は、今、そして将来、社会参加したいという意欲につながります。この仕組みによって子どもたちの意識が変化し、まちをよくする大きな力になっていくと思います。」

問合せ:教育委員会地域教育推進課
【電話】044-200-3565【FAX】044-200-3950

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