きみたちに、幸せになってほしいから。
■密着!動物愛護センター ANIMAMALL(アニマモール)かわさき
「動物愛護センター」と聞いて、どのようなイメージが思い浮かびますか。ここでは、さまざまな事情で保護された動物たちが新しい飼い主さんと出会い、幸せに暮らしていけることを目指して、日々職員がケアに情熱を注いでいます。今回は、センターの職員の動物にかける思いに密着します。
問い合わせ:健康福祉局動物愛護センターANIMAMALL(アニマモール)かわさき
【電話】044-589-7137【FAX】044-589-7138
■表紙に登場したセンターの動物たち
仮名:シータ
人になでてもらったり、遊んでもらうのが大好き。
仮名:陽向(ひなた)
警戒心がちょっぴりありますが、心を開くとしっぽを振って寄って来てくれます。
■ANIMAMALL(アニマモール)かわさきってどんなところ?
◇いのちをまなび つなぎ まもる場所
・動物のいのちの大切さを伝える授業
・保護した動物の譲渡
・ペットの感染症や災害時の対策についての情報発信
を行うなど、さまざまな視点から動物に寄り添う施設です。
南武線平間駅から徒歩7分
階段には、譲渡されていった卒業生たちの写真がズラリ
◇センターにいる動物たちの多くは、こんな事情で保護されています
飼い主さんの
・入院・死亡により引き取り手がいない
・健康面、経済面の問題でお世話が困難 など
■動物にかける、職員の思い 聞いてみました
◆健康になってもらいたい
保護された動物の中には、病気や交通事故などでのケガを抱えた動物も。必要に応じて治療をしています。
獣医師:竹之内職員
「なるべく動物に負担の無いように」を大切にしています。その日の体調や、その子の性格を考慮して治療や検査をするなど、とにかく動物のペースに合わせること。難しい治療などは、市獣医師会の先生に協力をしてもらいながら進めています。できる限り元気になって、新しい飼い主さんに出会ってほしい。そのためにも、あらゆる可能性を視野に入れながら、治療の方針を考えていきます。」
◆人に馴(な)れ、好きになってもらえるように
育った環境によっては、人に馴れていない動物もいるため、ボランティアの皆さんを含め、たくさんの人の手を借りて触れ合いを重ねています。
獣医師:金子所長
「どんな人にも、スリスリと寄ってくれること。それが、譲渡を通して幸せになれる一番の鍵だと思います。威嚇しがちな子には、根気が大事。初めはおやつをあげることから始めて、少しの時間でも触れ合いを重ねていきます。わずかなサインも見逃さず、その子のペースに合わせてゆっくりと距離を縮めていくことが大切です。」
◆一頭一頭に合った生活環境を
動物の体調や状況はさまざま。動物たちがストレスを抱えないよう、個性に合わせた生活環境をつくっています。
高いところに登りにくい動物には…手作りの踏み台を設置
トイレを覚えてほしい動物には…トイレの砂の素材などを日々調整
砂にも好き嫌いがあるもんね
食欲が無いときは…やわらかいものや、ふやかしたものなどさまざまなタイプのご飯を用意
ちょっと食べてみようかニャ
獣医師:駒根主任
「将来、飼い主さんと一緒に暮らしていけるように」を大切にしながら、それぞれの性格や個性に合わせた生活環境をつくっています。衛生面が整うと、心身の健康にもつながるのです。日々、体調や状況に合わせたケアを行っているからこそ、譲渡後に飼い主さんから何か相談があった際にも、寄り添った視点で一緒に考えていくことができます。」
◆動物たちの「ありのまま」を伝えたい
センターには、さまざまな個性や魅力をもった動物がいっぱい。新しい飼い主さんの目にとまるよう、SNSを通じて発信しています。
Instagram、YouTubeなどで発信中!
Instagramでは最新情報を発信中!
フォローして、気になる動物がいたらぜひ会いに来てください。
動物看護師:白倉職員
「大切にしていることは、「自分が普段見ている、この子たち」を伝えることです。初対面の人にはなかなか見せないその子の愛くるしい姿や個性的な一面を、一人でも多くの人に知ってもらい、興味を持ってほしい。動画は、撮影する人の気持ちが出ると思っています。「かわいい…!」という気持ちいっぱいで撮っているので、それが伝わっていることを願います。」
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