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きてみて!博物館

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神奈川県平塚市

◆大山講行衣(ぎょうい)
平塚からもよく見える大山は、古くから農耕や漁労などの霊山として関東一円の庶民から信仰の対象とされてきました。江戸時代になると五穀豊穣(ほうじょう)や商売繁盛、家内安全、無病息災など現世利益の神様として信仰を集めるようになりました。それに伴い、各地から大山へ続く大山道が整備され、多くの人が参詣をするようになりました。
大山への参詣は、地域ごとで大山講という集まりを結成し、毎年決めた時期に行く場合が多いです。かつては市内でも各地で大山講が結成されていました。講の全員が大山へ行き、決まった先導師の宿で食事や宿泊などの世話になります。また、先導師の案内で大山阿夫利(あふり)神社まで参拝をしました。現在では解散してしまった大山講も多いですが、城所では現在でも9月に地域の親睦もかねて大山への参詣をしています。
大山へは、一般的に行衣に鉢巻き、登山用のつえを持って参詣しました。寄贈していただいた行衣は、東京の大山講が着ていました。行衣は旅館で保管し、毎年大山参りをするために講員が来た際に、旅館から着て行ったといいます。
大山講の行衣は3月20日(祝)から始まる、春期特別展「ひらつかの古道を行く」で展示します。ぜひご覧ください。(終わり)

問い合わせ:博物館
【電話】33-5111

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