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よこはま彩(さい)発見(vol.14)

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神奈川県横浜市

海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ都市横浜。この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。
今回は横浜の輸出工芸についてです。

■「ヨコハマの輸出工芸」
横浜市歴史博物館 学芸員
小林 光一郎

横浜では、幕末期の開港とともに、文字通り「港を開く」ことで海外との貿易が始まり、日本から工芸品や美術品も多く輸出されるようになりました。その後、工芸品などの輸出が増えるに従って、欧米人の好みに添うような形や文様といった工芸品が制作されるようになり、運搬などの手間の省ける横浜で制作が行われるようになりました。
本展示では、そんな輸出工芸品の中から、横浜眞葛焼、横浜芝山漆器、横浜彫刻家具、横浜輸出スカーフの四つに着目し、その歴史の一端を概観します。
「Makuzu ware」として欧米の陶磁器製品に影響を与えた横浜眞葛焼や、「芝山象嵌(ぞうがん)」というレリーフ状に盛り上がって装飾された横浜芝山漆器、社寺建築に見られる彫刻の技法を取り入れ、輸出だけでなく横浜居住の外国人邸宅でも使われた横浜彫刻家具、世界のスカーフ生産の約60%を占め、意匠保護のため日本輸出スカーフ製造協同組合がサンプル提出を行わせていた時代の横浜輸出スカーフなど、海外において評価され、かつ、国内の残存数が少ない資料をご覧になれます。
横浜を冠したこれらの資料を一堂に見られる貴重な機会です。各資料がもつ美しさやデザインなど「世界に通じる魅力」を感じていただければと思います。

さらに詳しい話はウェブページをご覧ください。
ウェブ版では抽選で読者プレゼントあり

◇横浜市歴史博物館(有料)
企画展「ヨコハマの輸出工芸」は、2月3日(土)から3月10日(日)まで開催。
交通:市営地下鉄「センター北」駅下車、徒歩5分
詳しくはウェブページを確認してください。

問合せ:横浜市歴史博物館
【電話】045-912-7777【FAX】045-912-7781

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