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よこはま彩(さい)発見(vol.18)

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神奈川県横浜市

海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ都市横浜。この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。
今回は「♪わが日(ひ)の本(もと)は島国よ~」でおなじみ、横浜市歌についてです。

さらに詳しい話はウェブページを確認してください。

■知っているようで知らない、横浜市歌115年の秘密
日本各地の独自の文化や習慣を紹介するテレビ番組で「横浜市民なら誰でも歌える!?」と話題になる横浜市歌。1909(明治42)年、横浜港の開港50周年を記念して作られました。
作詞は小説『舞姫』などで知られる文豪 森鴎外(もりおうがい)(本名:森林太郎(もりりんたろう)1862-1922)、作曲は東京音楽学校(現:東京藝術大学音楽学部)助教授の南能衛(みなみよしえ)(就任当時27歳の気鋭。1881-1952)です。南が先に曲を書き、あとからそれにあわせて鴎外が詩をつけるという、「填詩(てんし)」という手法で作られました。
市歌がお披露目されたのは、7月1日の横浜開港五十周年記念式典の祝賀会でした。指揮は横浜の音楽教育家の高野己之助、演奏は横須賀海軍楽隊で、市内小学校から選抜された300名の児童によって、高らかに歌われました。
1966(昭和41)年には「横浜市歌普及専門委員会」が、原曲ト長調から音程の低い調に移調したほか、複雑な音程やリズムを一部補修し、より広く市民が歌いやすいようにしました。
その後、カバー曲、アレンジ曲(ジャズ、ブルースバージョン、盆踊り、健康体操など)も多く創られ、横浜DeNAベイスターズの応援歌にも取り入れられました。
現在でも、横浜市立小学校では市歌を教材として取り上げ、小中学校の入学式や卒業式で歌えるよう歌唱指導をしたり、横浜開港祭の「ドリーム・オブ・ハーモニー」では、一般公募の300人規模の市民合唱団が、毎年ステージの1曲目として市歌を歌い上げています。百十余年もの長きにわたり市民に愛されてきた横浜市歌、これからも末永く歌い継いでいきたいものです。

参考:横浜市中央図書館ウェブページ『ブックリスト「読んで知る横浜市歌」』横浜交響楽団編著『横浜開港150周年・横浜市歌100年 横浜市歌〔横浜洋楽文化史〕』

◇横浜市歌 原曲の利用について
横浜市歌原曲の著作権は保護期間を過ぎているため、原則として自由に利用することができます。

問合せ:教育委員会事務局生涯学習文化財課
【電話】045-671-3282【FAX】045-224-5863

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