■現状~身近なプラスチックで海が深刻な状態に!
私たちの生活のあらゆる場面で使われているプラスチック。便利さの一方で、世界全体で年間数百万トンものプラスチックごみが海洋に流出していると推計されています。プラスチックごみは分解されず、海洋生物が誤って食べたり、負傷したりする事例が報告されています。
街なかでポイ捨てされたプラごみが川を流れる
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プラスチックが小さな破片になる
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さまざまな生き物がマイクロプラスチックを餌と間違えて食べてしまう
鎌倉市由比ガ浜に漂着したクジラ…胃の中からプラスチック片が発見された
◇一口メモ~マイクロプラスチック
海洋に漂着したプラスチックごみは、波や紫外線によって砕かれて、小さなプラスチック片となります。特に5mm以下の破片をマイクロプラスチックと呼び、海洋生態系への影響が懸念されています。
■海岸清掃を広域的に行う日本で唯一の財団法人
公益財団法人 かながわ海岸美化財団
柱本 健司(はしらもと けんじ)さん
柱本さん「実は、海岸ごみの7割は川から流れてきます。ポイ捨てなど陸域のごみが、雨が降ると、川を通じて海に流出しています。そして今、その海岸ごみ(人工ごみ)の6割はプラチックです。海のごみ問題は、陸のごみ問題。身の回りからプラごみを減らしていくことが、海ごみ問題解決の鍵です。」
横浜市資源循環局マスコット イーオ「ごみをポイ捨てしないことが大事なんだね」
■私たちがすぐにできること]
(1)使い捨てプラスチック製品の使用を控えよう
マイバッグやマイボトル、マイ箸、マイスプーンなどを使ったりして、使い捨てプラスチック製品の使用を控えましょう。
(2)ネットボックスからはみ出さないよう入れよう
プラスチック製容器包装は軽いので風で飛散しやすいため、カラスネットやネットボックスからはみ出さないよう、しっかりと入れましょう。
(3)プラスチックごみを正しく分別して出そう
分別の仕方が分かりにくい例:
1.食品容器など汚れたり臭いがついているプラスチック容器は、軽くゆすぐか軽く拭き取って「プラスチック製容器包装」として出して下さい。
2.マヨネーズなど中身を洗えないプラスチック容器は、使い切って、そのまま「プラスチック製容器包装」として出してください。
・汚れたり臭いがついているプラ…軽くゆすぐか拭き取って→プラスチック製容器包装
・中身を洗えない容器…中身を使い切って→プラスチック製容器包装
イーオ「汚れたプラもリサイクル!」
■東洋英和女学院大学の学生が挑戦!
緑区との連携・協力事業 みどりプラスチックチャレンジ
◇プラスチックカウント
学生21人が、1日で触れたり利用したプラスチック製品を数えました。化粧品や衣服、日用品などプラスチック製品が非常に多いことを改めて実感しました。
◇海岸のごみ拾い(プラごみを減らす活動例)
神奈川県逗子海岸でビーチクリーンに参加しました。持参した紙袋いっぱいにごみが集まりました。ペットボトルやたばこの吸い殻はもちろん、花火のようなものも。
◇学生からのメッセージ
マイバッグはもちろんマイボトルも欠かせない毎日です。
今回、包装されていない「ネイキッドマスカラ」を使ってみたり、使用済ペンの回収リサイクルに協力したりするなかで、プラスチックの利便性を正しく理解して「代わりのものはないか?」と一度立ち止まって考えることが大切だと感じました。
消費者が地球環境を考えた選択をすることが持続可能な社会の実現につながると思います。
問合せ:
・緑区役所 資源化推進担当【電話】045-930-2241【FAX】045-930-2242
・資源循環局緑事務所【電話】045-983-7611【FAX】045-982-7973
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