乳がんは日本人女性の9人に1人がかかる身近な病気です。乳がんを知り、行動することは、あなたらしい人生を送る第一歩。乳がんの早期発見・早期治療の大切さをお伝えしているさまざまな人・団体からのメッセージをお届けします。
◆早期発見・早期治療ってやっぱり大事
乳がんは30歳代後半からかかる人が増え始めます。小さな乳がんのうちに治療をすれば10年後の生存率は約9割。
また、早期であれば自分の希望する手術法や治療法を選択できる可能性も高く、生活の質(QOL(クオリティオブライフ))の向上につながります(乳がんのタイプによります)。
◇乳がん体験者
藤原 緑(ふじわらみどり)氏
Company(カンパニー) de(デ) Company(カンパニー) Pink(ピンク) Ribbon(リボン) YOKOHAMA(ヨコハマ) 代表
「子育て中は自分のことが後回しになりがちですが、自分と家族の笑顔のために、自分の体も気にかけてください。」
45歳の時、胸のしこりに気づきながらも放置。悪いものだと思わなかった…当時の私は、乳がんを何も知りませんでした。友人に勧められ受診し乳がんと診断。
当時子どもは中学生と小学生。治療のこと、子どもの将来のこと、不安は尽きませんでした。がん治療が終わって9年。仲間と乳がんの啓発活動をしています。
Company de Company Pink Ribbon YOKOHAMAの二次元コード(本紙参照)
◇医師
白 英(はくえい)氏
HAKU(ハク) Breast(ブレスト) Care(ケア) Clinic(クリニック) 院長
「早期発見のためには自覚症状がなくても検診を受けることが大切です。そして、もし乳房に気になることがあったら、先延ばしにせず、医師に相談してください。」
がん検診で「要精密検査」と判定されたり、乳房に異変を感じた場合は、乳腺外科を受診してください。乳がん以外の疾患も考えられるため、問診や触診に加え必要な検査をします。マンモグラフィ、乳腺エコー(超音波)検査や、針で病変部の組織を取り出し検査する細胞診や組織診等を行い、診断が確定します。
◇乳がん啓発団体
大野和子(おおのかずこ)氏 都筑区保健活動推進員会 会長
「乳がんは自分で見つけることができる唯一のがんといわれています。ご自分とご家族のため、月に1回でも、乳房のセルフチェックをしましょう。」
保健活動推進員会は地域の健康づくりサポーターとして、地域で開催されるイベントや赤ちゃん会で、乳がんの「しこり」を体験してもらいながら、早期発見の大切さをお伝えしています。
≪他にもいっぱい 乳がん啓発活動≫
10月に都筑区ピンクリボンキャンペーンが開催され、さまざまな団体・事業所が「サムシングピンク」で乳がんの早期発見・早期治療の大切さをお伝えしました。
都筑区ピンクリボンキャンペーンの二次元コード(本紙参照)
◆さっそく実践 ブレスト・アウェアネス
「ブレスト・アウェアネスとは乳房を意識する生活習慣のこと」
◇乳房のチェック
1、乳房の状態を知る
入浴や着替えなど普段の生活の中で見たり触ったりして状態を確認
2、乳房の変化に気をつける
痛み、しこり、赤み、ひきつれ・くぼみ、分泌液、ただれに注意
3、変化に気づいたらすぐに医師に相談
次の検診を待たずに、すぐに乳腺外科などの乳腺を専門とする医療機関を受診
◇乳がん検診
40歳になったら2年に1回検診を受診
横浜市がん検診の二次元コード(本紙参照)
問合せ:健康づくり係
【電話】948-2350【FAX】948-2354
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