認知症は、誰もがなりうる脳の病気です。周囲の人の異変に気づいたら早めに相談しましょう。認知症を身近な病気と捉え、理解を深めることは支援の一歩になります。
■65歳以上の6.7人に1人が認知症と推計
日本では、2040年には65歳以上の6.7人に1人、約584万人が認知症になると推計されています。自身や家族、身近な人がいつ発症しても不思議ではありません。
■加齢?認知症?物忘れの違い
思い出したいことをすぐに思い出せなくなるのは、加齢による記憶力の低下が原因です。一方、体験そのものを忘れたり、人や場所が分からなくなったりするのは、認知症による脳機能の低下が原因です。
■認知症チェックリスト
あなたの身近な人に1つでも当てはまる場合は相談してください。
・人や物の名前が出てこない
・同じことを何度も聞いてしまう
・些細(ささい)なことで怒りっぽくなった
・予定していたことを忘れてしまう
・慣れた道で迷ってしまうことがある
・自宅の鍵をかけたかはっきり思い出せない
・いつもやっていることがおっくうだと感じる
・物をどこにしまったのか時間がたっても思い出せない
・最近何だかやる気が出ず好きなことをやらなくなった
・テレビなどのリモコンの使い方が分からなくなる時がある
■「あれっ?」と思った時がタイミングまずは相談を!
認知症は「あれっ」と思った時にすぐに対応することで、その人らしい生活を送る時間を増やすことができると言われています。
自身や周囲の人の異変を少しでも感じたら、専門機関などに早めに相談してください。迷う時は「認知症チェックリスト」(2頁(ページ)参照)も活用してください。
▽認知症専門の相談機関えびな脳神経クリニック
認知症の早期発見と迅速な対応を推進するため、県から認知症疾患医療センター(連携型)に指定されています。本人や家族の相談に電話や対面で応じるほか、受診や専門医療の情報提供、関係機関との調整などを行います。また、市が委託した「海老名市認知症初期集中支援チーム」としての支援もしています。気軽にご相談ください。
【電話】046-204-8817(専門相談ダイヤル)
時間:9時~18時((土)(日)(祝)除く)
場所:めぐみ町3-1(ビナガーデンズパーチ6階)
▽地域包括支援センターもご利用を
地域包括支援センターは、高齢者やその家族、地域の課題に対応する機関です。認知症をはじめ、悩み事や困り事の相談に応じます。本人が支援を拒否している場合でも、今できることを考えます。状況が悪化してしまう前に一緒に解決策を探しましょう。
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