[コラム]「家庭教育を考える」～地域でささえる・地域へつなぐ～

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スポーツの秋、芸術の秋、勉強の秋、読書の秋。何かに取り組むにはちょうどよい季節となってきました。箱根の森小学校では、勉強の秋は、もちろん、運動会や体育大会、巡回作品展に向けた図工の製作など、様々な「秋」に取り組みます。得意・不得意に関係なく、何かに一生懸命取り組み、汗を流す子どもたちの姿は、格好よく輝いて見えます。
箱根町では、園・小・中一貫教育基本方針に「家庭と連携した読書活動の推進」が盛り込まれており、「読書の秋」に箱根町の各園・各校が力を入れて取り組んでいます。しかし、「家では、なかなか本を読まなくて」といった悩みの声も聞こえます。
そんな中、本校では、アンケートを取ると「読書が好き」と回答する子が多いです。その秘密は「読書タイム」にもありそうです。本校の「読書タイム」は月・金曜日の朝の時間。にぎやかな教室が静まり返り、子どもたちは黙々と本を読み始めます。でも、準備を考えると集中して読める時間は約10分程度。「え、そんなに少ないの?」と思われるかもしれませんが、この短い時間がカギとなります。少ない時間であれば、「読まなきゃ」という負担も少なく、取り組みやすいのです。また、10分程度で区切られると、「続きが気になって」時間を延長したくなったり、他の時間に読みたくなったりします。
子どものやる気につなげるには、時間を掛けて考えさせるよりも、「ちょっと気になるな」と思わせることが大切なときもあります。ご家庭でも、夕食の後や寝る前にそんな「10分」に、ぜひとも取り組んでみませんか。

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