■[町の取り組み その1]更なる魅力をわかりやすく発信!!
町では製作過程や職人の技を知ってもらい、箱根寄木細工のまだ知られていない魅力をより多くの方に伝えるため、箱根寄木細工の公式サイトと短編でわかりやすく説明された製作過程動画を配信しています。
江戸時代から現代まで継がれてきた箱根町で唯一の伝統的工芸品である箱根寄木細工のさらなる魅力を発見しましょう。
▽製作過程動画はこちら
「ズク」「ムク」「木象嵌(もくぞうがん)」の製作過程動画を見ることができます。
▽公式サイトはこちら
箱根寄木細工の歴史や職人の想い、寄木専門店舗情報などを掲載した魅力たっぷりのHPです。
■[町の取り組み その2]箱根寄木細工を店舗で活用しませんか!?
箱根寄木細工のPRや、地場産業の活性化、地域の魅力向上などを目的とした補助金制度を始めました!!
箱根町内外の事業者が、店内での展示や来客者の使用のため、箱根寄木細工を購入した場合に、その費用の一部を補助する制度です。ぜひ活用してみてください。
補助対象者:日本国内の法人や個人事業主
補助対象経費:
※補助金の交付は、原則として1つの店舗等につき1回限りです。
箱根物産寄木工芸協同組合または小田原箱根伝統寄木協同組合に所属している町内事業者から購入する箱根寄木細工に要した経費
※使い捨てや転売を目的ではないこと、特定の個人のみが私的に使用するものではないことも条件です。
補助限度額:補助対象経費の2分の1以内(補助限度額100,000円)
※1,000円未満の端数がある場合は切捨てます。
補助対象経費の例:
※補助対象となるのか不明な場合は事前に相談してください。
・おぼんやカトラリー
・おちょこやコップ
・釣り銭用トレー
・トイレ表示板など内装にも!
申請方法:箱根町ホームページから様式をダウンロードし、原則メールで提出してください。
■[町の取り組み その3]首都圏へPR
◇首都圏の大型イベントへ出展!!
9月1日~3日に東京ビッグサイトで行われた、朝日新聞社が主催する「GOODLIFEフェア」に出展し、首都圏の消費者に対して寄木細工の魅力をPRしました。また、職人さんにも参加していただき、ズク削り体験を行ってもらいました。このイベントには3日間で約3万5千人と多くの方が来場し、広く箱根寄木細工をPRできました。
ズク削り体験を行い、削ってもらったもの(右図)をプレゼントしました。
寄木の模様はもちろん、木特有の香りも好評でした。
※詳細は、本紙P.5をご覧ください。
◇参加された職人さんへインタビュー!
伝統工芸士 本間博丈さん
(有)本間木工所の代表であり、2020年伝統工芸士に認定されました。
今回のイベントは箱根寄木細工伝統工芸士会と小田原箱根伝統寄木協同組合のご協力のもと、露木和孝さん、所澤公さん、本間博丈さんの3名に参加して頂きました。
Q.イベントに参加してみていかがでしたか?
ズク削り体験した方が「こんなに薄いんだ」とか「本当に模様に色を付けてないんだ」とか、参加してみて箱根寄木細工を知ってもらえたことは職人としてありがたく思います。しかし、箱根寄木細工の基本的なことも知らない方も多くいたので、まだまだ認知度が低いなと感じました。
「箱根寄木細工をPRしていきたい」
今回の来場者でも箱根寄木細工を持っている方や知っている方でも、作り方までは知らない方が多かったので、もっともっとPRをしていかなくてはいけないと感じています。製作の様子を知ってもらうために職人の工房は見えるようにしているところが多くありますが、町が作成した製作過程のわかる動画はSNSで簡単に見ることができるのでありがたいです。また、体験に来た子供たちにも、体験した感想を両親や友達に伝えてもらっています。それが知ってもらえるきっかけとなりPRに繋がると考えています。
「箱根寄木細工だけでなく箱根も盛り上げたい!」
毎年、デパートなどで出展しますが、箱根寄木細工のPRだけではなく、箱根に来てもらうために、箱根町のPRもしています。箱根に来てもらえないことには箱根寄木細工に触れることはもちろんPRも出来ません。なので、まず箱根に足を運んでもらって、箱根寄木細工だけでなく、箱根も盛り上がってほしいと考えています。
◇町の担当から一言
観光課 永野峻也
このイベントは目の肥えたお客さんが多いイベントと聞いていたので自分にうまくPRができるのかと心配していました。一方で箱根寄木細工に触れたことの無い人でも、その繊細さや美しいデザインを気に入ってくれるはずとも思っていたので不安と期待を胸に参加させてもらいました。開場時間になると、出展ブースには多くの方が来てくださり、その反応に私も熱が入り、箱根寄木細工の歴史や製作工程など長々と説明してしまいました。
箱根寄木細工は工芸士さんたちの努力により美しさだけでなく現代においても実用性がかなり高い工芸品となっています。私は今年度から担当になり伝統工芸に触れていく中で、箱根寄木細工の力強い魅力を肌身に感じています。
今後もその魅力を町内外に広く伝えていくため、努力していきたいと思います。
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