■私たちのまち[はこね]でSDGsに取り組む人たち
◇SDGsに意識が高い海外の観光客のためにも
鈴木恵美さん(MR COFFIE)
仙石原のカフェ「MR COFFIE」では、テイクアウト用のカップにプラスチック製のフタやストローを使わないカップを採用して、環境に配慮した取組みを実践しています。
『海外に行くと、日本よりも海外の方がSDGsの取り組みが進んでいて、誰もがSDGsに意識が高いのに気づかされます。私も以前からできるだけ環境に良いものを使っていましたが、そんななかで、アイルランド生まれの紙製でカップとフタが一体化したエコな『バタフライカップ』に辿り着きました。SDGsに意識の高い海外の観光客の方々に、箱根もSDGsに取り組んでいると感じてもらえるように、いろいろな取組みが広がればいいなと思っています。』
◇脈々と受け継がれているもの、箱根の原風景を感じてもらいたい
原健一郎さん(雉子亭 豊栄荘)
日本遺産『箱根八里』の街道沿いにある5カ所の給水スポットでは、マイボトルを持ってくることで、水質豊かな箱根の水でのどを潤してもらう『箱根寄人』プロジェクトを実施しています。
『“寄人(よせびと)”とは寄木細工にちなみ、人と人が集まって、人の良さに気付けるようにと思い始めました。マイボトルにおいしい箱根の水を給水することで、ごみを出さずに箱根を楽しんでいただき、町民も観光客も箱根へより一層の愛着が持てるように、地域として何ができるかを考えました。宿場町の原風景を肌で感じてもらえるよう、この古き良き時代の残る旧東海道を未来に残すために、引き続き箱根の自然を守っていきます。』
◇自然と共存していくことが箱根で旅館を営むということ
松坂美智子さん(強羅花扇 円かの杜)
強羅花扇円かの杜では、水素ガスを直接燃焼させて調理する「水素コンロ」を世界で初めて導入し、CO2排出を削減する取り組みを行っています。
『2019年の台風19号で大きな被害を受けた時に、前を向かないといけない!という中で、取入れたのが『水素コンロ』です。水素ガスを利用しての調理は、火力も湿度も高くなり、素材そのものの美味しさを引き出せるうえにCO2も出ないので、環境にとてもやさしいです!私たちは箱根の豊かな自然から多くの恩恵を受けているので、少しでも環境によいことをやっていかないといけないですし、それが箱根で旅館を営むということだと思っています。これからも企業としてできることから取り組んでいきたいと思います。』
◇昔はよかったで終わりにしたくない
白土信子さん(Hakone Deer Action)
“Hakone Deer Action(ハコネディアアクション)”は箱根の植生保護に取り組むため、箱根の植生やニホンジカについて学ぶ『箱根シカ塾』を開催しています。
『昔はよく見られた『アサギマダラ』という蝶々が箱根で見れなくなってきています。原因はアサギマダラが好むヒヨドリバナという植物がシカによって食べられてしまっているからです。
まずは「箱根シカ塾」などを通して、今箱根で何が起きているのかを箱根に関わる多くの人たちに知ってもらい、何をすべきかを考えるきっかけを作っていきたいと思っています。
私たちが子供のころに自然の中で虫取りをしたあの思い出を、次の世代の子たちにも残していきたいと思っています。』
■スペシャルインタビュー
「SDGsだからといって難しく考える必要はなくて、ケチケチすることも1つのSDGsだと思っています。」
はこね親善大使 チョコレートプラネット 松尾駿
◇箱根町は、SDGsへの取り組みを通じて「住み続けられるまち」「選ばれ続ける観光地」を目指していますが、松尾さんは箱根町をどう感じていますか?
僕が中学校、高校のときは町内で遊ぶところが少なかったけれど、逆にそれがよかったと思っています。
家族での会話も多かったし、近くにコンビニができたときは、コンビニすげえと言って並んでましたからね(笑)今はコンビニも増えたし、便利になったと思います。あと足りないのは、お笑いの劇場ですね。箱根に劇場があれば、観光の1つにもなれるし、僕も頻繁に箱根に来られますしね。もちろん館長もやりますので(笑)
◇松尾さんはSDGs関連のテレビ番組などにも出演されていますが、ご自身で日ごろ意識していることはありますか?
SDGsだからといって難しく考える必要はなくて、ケチケチすることも1つのSDGsだと思っています。例えば、コンビニでもらえていたレジ袋が有料になってからは、レジ袋は買わずに、買ったものはそのまま手に持つかポケットに入れて帰るようにしています。
そういったことも自然にSDGsにつながっているのかと。そう考えると、服を買うときになるべく大きいポケットの服を買うようにするということから始めてみてもいいと思います(笑)
◇松尾さんもお笑い芸人としての考え方もSDGsにつながるところもあると思いますが?
僕の信念としては、見てくれた人がちょっとでも仕事や学校を頑張ろうと思ってくれればいいなと思っているので、これからももっと面白いと思ってもらえるように頑張りたいですね。将来は箱根の大名行列も僕一人きりで歩いてもお客さんが呼べるくらいになりたいです(笑)離れてみて改めて箱根はいい町だと感じたので、微力ながらこれからも箱根がいつまでも愛される町になるように協力できればと思います。いつでも呼んでください(笑)
《HAKONE SDGs》
SDGsは行政だけでなく、町民、事業者、観光客など箱根に関わるすべての人が連携協力して取り組むことが重要です。すべての人がSDGsを意識し、17のゴールの達成を通じて、箱根町をより良い町にしていきましょう。
箱根町では、一緒にSDGsに取り組んでいただける「皆さま」を募集しています。「既に実施しているSDGsの取り組みを知ってほしい」「SDGsのアイデアを実現させたい」など相談は随時受け付けておりますので、下記照会先まで問い合わせてください。
照会先:企画課
【電話】85-9560
【メール】web_kikakuka@town.hakone.kanagawa.jp
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