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自治体の皆さまへ

[特集]心のバリアフリーでやさしいまちに(5)

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神奈川県箱根町

■地域福祉を支える民生委員児童委員活動の現場から
民生委員児童委員活動の対象は、子どもから高齢者までさまざま。
委員の皆さんに地域での普段の活動や思いについて聞きました。

◇箱根町 民生委員児童委員協議会 副会長 民生委員児童委員 
勝俣晶子さん
(仙石原 上向地区担当)

民生委員は住民の皆さんの立場に立って、相談に応じ援助することを法律で求められています。
なので、住民の方が困りごとや心配ごとがある時は話を聞き、それらを取り除けるよう相談にのります。また、町の関係機関や、社会福祉協議会と連携をとり、必要な対策や援助をします。幼児から高齢者まで、さまざまな方が対象です。高齢者や一人暮らしの方のお宅に伺ってお話をすることもあります。
民生委員になって、地域のことがよくわかるようになり、たくさんの方と知り合いになれました。
相談を受けた方の困りごとがなくなり、笑顔が見えたり、「よかった」と言われた時などは嬉しく思います。以前、関わった方と何年も経ってお会いした時に、「あの時はありがとうございました。子どもももう○年生です。」と言っていただき、元気にしていられるのを見た時は、民生委員としてお役にたてたのだなと心から嬉しく思いました。
民生委員には守秘義務があります。解決のために、役場や社会福祉協議会の方に話すことはあっても、それ以外の方に話すことは絶対にありませんので、安心してお話ししてください。民生委員は、多くの方々と関わりながら活動し、地域のイベントなどにも参加しています。その中で、地域の皆さんの様子や、活動のヒントを得ることができます。私たち民生委員を見かけた時は遠慮なくお声をかけてください。

◇箱根町 民生委員児童委員協議会 会長 民生委員児童委員
村上ちず子さん
(湯本 旭町地区担当)

民生委員の見守り活動はお宅への訪問に限りません。仕事中に店の前を通ったり、買い物先で会ったりした際に声をかけてお話をすることで、地域の方の様子を見守っています。また、地域の行事に参加して、交流をしながら情報収集をするのも活動の1つです。活動をする中で、さまざまな方と関わることができ、日々自分自身の勉強にもなっています。
民生委員は、自治会とつながりを持ちながら活動をしているので、よりよい対応ができるよう町民の方には自治会に加入しておいていただきたいです。また、地域でサロンを開いて、居場所づくりの場を提供している委員もいます。
民生委員に相談していただくと、役場や社会福祉協議会、地域包括支援センターなどの関係機関につなぐことができるということを知っておいてもらいたいです。

◇主任児童委員
佐々木匡子さん

《主任児童委員制度創設30周年》
平成6年1月に創設され今年で30周年を迎えました。主任児童委員は、学校や関係機関と連携をしながら、子どもが安心して豊かに暮らせる地域づくりをめざして活動をしています。

主な活動は、子育て中の方や問題を抱えている児童・生徒が孤立をしないように、地域の子どもの見守りをすることです。地域のイベントを紹介したり、相談ごとがあれば行政や専門機関につなげるパイプ役を担っています。また、乳児がいるご家庭で希望された方を対象に実施している「すくすく訪問」では、各家庭への訪問をしています。以前訪問した子どもが、成長して元気に生活している姿を見ると嬉しいです。社会の中で誰かの役に立てているか、子どもたちのためになるならという思いで活動しています。主任児童委員の活動をする中で、子どもたちを通して町全体の様子が見え、箱根町を大切に思う気持ちが生まれました。
箱根町は小さな自治体だからこそ、きめ細かいサービスや一人一人の顔が見える活動が可能です。友達に相談するように、私たちに声をかけてもらえると嬉しいです。

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