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洞爺湖町(とうやこちょう)をもっと身近に[姉妹都市提携60周年](2)

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神奈川県箱根町

■共通点、たくさんあります!
◇火山
・活火山の有珠山はダイナミックな造形が特徴。荒々しい岩肌からは蒸気が立ち上っています。

・箱根も火山活動が活発な地域で、駒ヶ岳を中心とした火山地帯です。箱根カルデラが特徴的です。

◇温泉
・箱根温泉郷は複数の温泉地から成り、約20の温泉場が点在しています。これらの温泉は、古くから湯治場としての伝統を持ち、豊富な泉質と美しい自然環境が特徴で、多くの観光客に愛されています。

・洞爺湖南部の湖畔には洞爺湖温泉街があります。
4~10月は「ロングラン花火大会」が行われ、温泉で疲れをいやした観光客でにぎわいます。遊覧船のクルーズなども人気です。

◇湖
・洞爺湖はカルデラ湖で、約11万年前の火山活動によって形成されました。直径約10km、周囲約50kmの円形の湖で、中心には中島という島が浮かびます。
毎年5月に開かれる「洞爺湖マラソン」には全国各地のランナーが集まります。

・芦ノ湖はカルデラ湖で、約3000年前の火山活動によって形成されました。直径は約2.5km、周囲約20kmと比較的小規模な湖でありながら人気の観光スポットです。

◇ジオパーク
・箱根ジオパークは、プレート境界に形成された箱根火山と周辺の地形・地質を保護しつつ、観光、教育、産業、防災に役立つ取り組みを進めています。箱根火山は、太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に沈み込むことで形成され、多様な火山地形が見られます。

・洞爺湖有珠山ジオパークはユネスコの世界ジオパークに認定されており、火山活動や地質学的な特徴を学ぶことができます。

■HAKONE×TOYAKO
箱根町と洞爺湖町はさまざまなイベントをきっかけに互いのまちを訪れ、交流を深めてきました。
姉妹都市提携60周年の今年も両町を代表するイベントにまちの人々が参加し、共に過ごす時間を楽しみます!

◇5月 洞爺湖マラソン
周囲約43kmになる湖畔の道は、マラソンコースとして多くのランナーに愛されています。今年5月の大会でついに50回目の節目を迎え、総勢5,400人がエントリー。箱根町からも12人が駆けつけ、洞爺湖町民の声援を受けながら快走。大会を盛り上げました!

◇7月 サマーフェスタin洞爺湖
夏の洞爺湖温泉街の恒例行事。特設会場には例年多くの露店が並ぶほか、地元の中学校の吹奏楽演奏などが来場者を楽しませています。昨年は箱根町のブースを出展し、伝統工芸の寄木細工を求める人で大盛況でした。
今年もにぎわいを見せてくれそうです!

◇9月 北海道ツーデーマーチ
秋の湖畔を舞台に2日間にわたって開かれるウォーキングのイベントです。多彩なコースが設けられ、それぞれ洞爺湖・中島を散策したり、湖畔を一周したりと自然の景観を楽しめます。最後の開催となる今年は、箱根町の人々も足を運び、ツーデーマーチを盛り上げてくれます!

◇11月 箱根の大名行列
三代将軍徳川家光が定めた参勤交代。江戸の旅路の情緒を今に伝える伝統行事には、多くの観光客が集まります。これまで洞爺湖町の人々も訪れてきましたが、60周年の今年も参加。ホタテなど洞爺湖町の名産品を使ったグルメも用意しますのでぜひ楽しんでください!

■危機を超え つないだ絆
提携60周年に至るまでには、姉妹都市の絆が試される時もありました。危機が生じるたび、箱根町と洞爺湖町は手を差し伸べ合い、苦難を乗り越えてきました。
活火山の有珠山と共生する洞爺湖町は、たびたび噴火災害に見舞われてきました。死者2人、行方不明者1人の人的被害が出た1977年噴火では、当時の勝俣茂町長、大野議長がいち早く駆けつけ、義援金を届けました。
2000年噴火では、初めて職員派遣が行われ、3次にわたって29人の箱根町職員が洞爺湖町(当時の虻田町)へ。避難所や災害対策本部の業務に従事し、復興への大きな支えとなりました。
2012年には、大規模災害時の相互応援協定を締結。情報収集先遣隊の派遣など応援内容を定め、防災体制をより強固にしています。
民間の相互支援も活発に行われました。2015年に大涌谷で小規模噴火が生じた際は、復興支援につなげようと洞爺湖町から100人以上の応援ツアーが実現。18年に北海道胆振地方で地震があった際には、箱根町から洞爺湖町へのツアーも行われました。困難な時にこそ、支え合ってきた姉妹都市の歴史は今に受け継がれています。

◇姉妹都市のこれから
1977年噴火当時の旧虻田町。全国から届いた義援金の中に、廃品回収で集めたお金がありました。届けたのは箱根町の子どもたち。一緒に送られた作文には、こんなメッセージがあります。「箱根にも大涌谷があり、活発に動いていつも煙が上がっています」「これからも仲よく手を結んでいきましょう」
当時の旧虻田町広報は作文を「広報あぶた」に掲載。子どもたちの声は被災した町民を勇気づけました。姉妹都市の歴史は、助け合いの歴史でもあります。60年にわたってつながれてきた絆は、これからも両町の歩みを一歩ずつ未来へと進めていきます。

※詳しくは本紙をご覧ください。

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