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自治体の皆さまへ

災害はだれ事?もしもの時、あなたを救うのは-。(1)

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神奈川県箱根町

令和6年1月1日、石川県能登半島で最大震度7の地震が発生し、半年が経った今でも避難生活を余儀なくされている方が居ます。今回あなたが被災者でなくとも、災害はいつ起こるか分かりません。その時あなたは被災者になるかもしれません。
そして、その時あなたを救えるのは誰でしょうか。

■近年頻発する大型台風や巨大地震
近年、全国的にも大規模な自然災害が相次いで発生しており、特に平成28年熊本地震以降、災害対策基本法に基づく非常災害対策本部が設置された災害として、平成30年7月豪雨や令和元年台風第19号、静岡県熱海市で土石流災害が発生し、多くの犠牲者が出てしまった令和3年7月1日からの大雨は記憶に新しいと思います。
箱根町も令和元年に発生した台風第19号では箱根登山鉄道の線路が崩落するなど甚大な被害をうけました。このように突然やってくる災害に対して、我々の備えは万全でしょうか。

■一人ひとりの防災意識
突然やってくる災害に対して、被害を最小限に抑えるためには、町民一人ひとりの防災意識からうまれる「地域防災力」が欠かせません。
地域防災力とは「自助」「共助」「公助」の3つの防災能力の事で、それぞれが連動することで、高い地域防災力が発揮できるのです。

■まず「自助」
あなたの大切な人、家族を守るためには、まず、自分自身が助からないといけません。自分が助かってはじめて誰かを助けること、「共助」が成り立つのです。
この特集では、誰かではなく、まず自分自身でできることを考え、多く見つけてみましょう。
災害はいつ起こるか分かりません。それが明日かもしれません。いつかではなく、今から〝もしも〟の時に備えていきましょう。

■はこね防災ガイドブック
ハザードマップや災害の種類ごとの注意情報などを掲載しています。ホームページでも公開しており冊子版を役場総務防災課または出張所で配布しています。
この機会にぜひ、ご覧ください。

■今後想定される巨大地震

(平成26年度神奈川県地震被害想定調査報告書3月)

今後県西地域でM7級の地震が発生する確率が高い想定地震です。
しっかり備えて被害を最小限におさえましょう。

■あなたの避難場所・避難所はどこ?
まず、避難場所と避難所の違いについて

◇「避難場所」
屋外に避難する時の場所のこと
湯本・宮城野・温泉・仙石原・箱根地域ごとに多くの避難場所があります。

◇「避難所」
体育館や公民館などの公共建物のこと
全27施設あります。

※一覧は、本紙P.3をご覧ください。

もしもの時のために、事前に確認しておきましょう。

■自助について考える
能登半島地震では全国から支援がある中で、当町でも物的支援のほかに職員(全9人)を被災地に派遣しました。今回は2人の体験談から自助について考えます。

◇備えは自分で
・総務防災課 佐藤主事
・派遣期間…1/19~26
被災地では、物資の受入れや仕分け作業に従事し、街並みを視察する機会もありました。建物の倒壊だけでなく道路の隆起やライフラインの停止、それに伴う被災者の生活の不便さを目にしました。
従事内容は仕分け作業や物資の積み下ろしなど簡単なものでしたが、被災地の職員は通常業務と災害対応をこなすため、とにかく人手を必要としていました。
そのため、箱根町のように災害時に地域の孤立が想定される町は、地域に住む方の自助・共助が特に重要だと改めて感じました。
いつ発生するか分からない災害に対し、できる備えは自分でしておくことが大切だと感じました。

◇物資はいつ届くか分からない
・福祉課 渥美主事
・派遣期間…3/15~22
私は、志賀町役場富来支所で物資の仕分け作業を主に行いました。午前に当日の昼食分、午後に当日の夕食分と翌日の朝食分が搬入され、1人当たりの食事は、昼食おにぎり2個、夕食お弁当1個、朝食パン2個でした。はじめて避難者の実際の食事を目の当たりにしましたが、人によっては足りないと思う分量だったので、日ごろから食料も含めて自分で「備えておく」ことはとても重要だと思いました。
派遣先では比較的物資の受入れも多く避難者に届いていましたが、箱根町は災害時に地域の孤立が想定されるので、今回の派遣を通して物資がいつ届くかわかない状況になることも踏まえて、改めて自分で備えておくことが大事だと思いました。

▽取材MEMO
物資の支援はあったものの、道路の寸断などによりすぐに避難所に届けられなかったそうです。災害時こういったこともあり得るので、自分で備えておく必要があります。

※派遣された職員一覧は、本紙P.4をご覧ください。

▽派遣された職員の体験談についてはこちらから
※2次元コードは、本紙P.4をご覧ください。

■自分で救う自分の命
~自助の取り組み例~

◇食料の備蓄
《備蓄食料は1人7日分が必要!》
災害時の備蓄というと災害時用の食糧を想像すると思いますが、ここで大切なのは日頃から「何か」を備蓄しておくということです。
備蓄方法には食糧を買って備蓄しておき、賞味期限が近づいてきたら消費し、また食料を買う…という「ローリングストック法」があります。
自分が普段口にする物の中にも意外と日持ちする食糧があったりするかもしれません。ローリングストック法で備蓄しましょう!

◇自宅の耐震化
《補助額50万円UP!》
町では木造住宅の耐震化を促進しています。補助制度もありますので、この機会に耐震について考えましょう!

◇家族との連絡手段
自宅以外の場所で被災したり、家族が遠方に住んでいたりする場合に、家族の安否確認方法を事前に決めておきましょう。
連絡が取れない場合の集合場所も!

◇家具の固定
《寝室は特に注意!》
地震による被害は、建物の倒壊のほかに家具の転倒による圧死があります。家具の配置を確認し、固定しましょう!

◇防災リュック
《一人につき1つ!》
緊急避難時に自宅から避難所へ持ち出す防災グッズとして、防災リュックや非常用持ち出し品を用意しておきましょう。

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