今回のテーマは「花」
■〈茅ヶ崎市〉夫妻が愛(め)でた氷室椿庭園
冬に200種類以上の椿が咲く氷室椿庭園(ひむろつばきていえん)をご紹介します。1991年に開園した庭園は、家主であった三井不動産元副社長の氷室捷爾(しょうじ)さんと妻花子さんのご遺族から市に寄贈され、椿などの花と国の登録有形文化財「旧氷室家住宅主屋(しゅおく)」があります。
植物の愛好家であった夫妻は、自ら品種改良も手掛け、「小袖曽我(こそでそが)」など20種類以上が農林水産省に品種登録されています。
椿は、花びらが7枚程度のものは一重咲(ひとえざ)き、8枚以上は八重咲(やえざ)きと呼ばれ、花の形も、花びらが筒状に開いた筒咲き、花びらと中央の雄しべが混ざり合わない唐子(からこ)咲きなどさまざまです。氷室さんの名前が付く「氷室雪月花(ひむろせつげっか)」は、薄桃色の地に紅(べに)の吹きかけ絞りが入る独特の花色です。
夫妻が大切に育てた椿の形・色・名称を楽しみながらぜひ散策してください。
問合せ:広報シティプロモーション課
【電話】81-7123
■〈藤沢市〉様々なフジが楽しめる「フジロード」
蝶形花(ちょうけいか)が房状に垂れて咲くフジは、1970年に市民投票で、市の花に選ばれました。例年4月下旬~5月上旬には、市の公園や寺社などで、淡紫色や白色の風情ある花々を見ることができます。
市には、市民団体「藤倶楽部」が発案し、市と協働で設定した散歩ルート「フジロード」が二つあります。一つは、湘南台公園から、城郭をイメージした藤棚のある大庭城址公園などを経て、八部(はっぺ)公園までの12か所を巡る引地川・フジ史跡ロードです。もう一つは、白色の「義経藤」と紫色の「弁慶藤」の咲く白旗神社から、御殿辺(ごてんべ)公園などを経て、新林公園までの9か所を巡る境川・フジ水辺ロードです。
フジロードのマップを掲載した「Fujisawa藤ガイド」は、藤沢市のホームページからダウンロードできます。さまざまなフジの花が楽しめるフジロードを散歩してみませんか。
問合せ:藤沢市広報シティプロモーション課
【電話】0466-25-1111
■〈寒川町〉町の花「すいせん」
「美しい花と緑にあふれた住みよいまちづくりを進めていきたい」「子ども達に花や木を愛する気持ちを広めていってもらいたい」という願いを込め、1973年、町民投票により、町の花として「すいせん」が選ばれました。
今年度は、制定50周年を記念し、夏から土づくりを始め、10月下旬には多くの町民と球根の植え付けを行ないました。3月には、桜が満開となるさむかわ中央公園や、多くの人が往来する寒川駅北口のロータリー、町立小・中学校の卒業式を計1万2千株のすいせんで彩ります。
例年1~2月ごろに白い花が、2~3月ごろには黄色い花が咲き、川とのふれあい公園他、町内各所でさまざまなすいせんを見ることができます。
冬季に咲くたくましい姿から縁起が良いとされるすいせん。そんなすいせんに彩られた寒川町でお花見しませんか。
問合せ:寒川町広報戦略課
【電話】74-1111
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