■自宅で避難生活 在宅避難に備えよう
震災時、避難所は必ず行かなければいけない場所ではありません。安全に生活できるなら、自宅で避難生活を送る“在宅避難”も有効です。
◆住み慣れた家で安全・安心な避難生活
避難所に比べて、自宅なら人目を気にせず住み慣れた家で安心。子どもやペットがいてもストレスの少ない避難生活を送れます。住まいの安全対策や日常備蓄など、日頃から在宅避難を想定した備えをしておきましょう。
◆在宅避難チェックリスト
次のような項目に危険や不安がない場合は、在宅避難ができます。
●自宅が安全である
□津波の心配がない
□倒壊の危険がない
□周辺で火災は起きていない
□がけ崩れの危険がない
●自宅で生活できる
□ライフラインが止まっても最低3日間は生活できる
□倒れた家具や割れたガラスなど危険がない
上記に関わらず、少しでも危険や不安を感じる場合や、ほかの人のサポートが必要な場合は指定避難所へ避難します。
◆在宅避難の備え(1) 住まいの安全対策
▽家具の配置と固定
強い揺れで転倒や落下の恐れがある家具や家電製品は、転倒防止器具などで固定を。寝室には重たい家具を置かないなど、室内のレイアウトにも注意しましょう。
▽感震ブレーカー設置
大規模地震では、電気機器の転倒による火災や、停電が復旧したときに火災が多く発生します。地震の揺れを感知すると自動的にブレーカーを落とし電気を止める、感震ブレーカーの設置が効果的です。
【ホームページID】1001526
▽住宅やブロック塀の安全対策
1981年5月31日以前に建築された木造戸建て住宅の耐震診断や耐震工事、危険なブロック塀除去などを助成する制度があります。
問い合わせ先:まちづくり景観課
申請など、詳しくは18ページへ
◆在宅避難の備え(2) 日常備蓄
▽最低3日間、できれば7日間過ごせる備蓄を
地震発生から、避難所に救援物資が届くまで3日はかかるといわれています。ライフラインが止まっても、自宅の備蓄品で3日間は過ごせる量の飲料水や食品、生活用品の準備を。道路状況など被害によっては物資の到着に日数がかかる可能性もあり、7日間過ごせる備えをしておくと安心です。
▽ローリングストックで上手に備蓄
普段飲んだり食べたりする長期保存できるものや、使っているものを多めに買い置き。日常生活の中で消費した分を補充するローリングストックで、常に一定量を自宅に備蓄します。
・備える
・食べる・使う
・買い足す
◆主な備蓄品
・飲料水
1人1日に必要な飲料水は3リットル、最低でも1人3日間で9リットル×家族人数分。
・食品
缶詰やレトルト食品など調理せずに食べられるもの、米や乾麺など茹でたり温めたりして食べられるものなど。
・生活用品
カセットコンロやカセットガスボンベ、洗面用具、ティッシュやラップなど。乳幼児・女性・高齢者・ペットなど、家族それぞれが必要なもの。
「家族構成が違えば必要なものも違います。みんなで確認しながらベストなものを揃えましょう」
◆Pick up 忘れないで!トイレの備え
断水や下水管が破損した場合、トイレが使えなくなることがあります。非常用トイレを自宅に用意しておきましょう。
最低でも準備したい目安量:1人1日5回分×人数分×3日分
◆救援物資の受け取りや情報収集は避難所へ
指定避難所に届く救援物資や給水は、在宅避難者でも受け取れます。また、避難所には地域のさまざまな災害情報が集まるので、情報収集もできます。
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