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逗子で学びを深める夏(1)

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神奈川県逗子市

今月は夏休み直前特集として、逗子らしい学びを応援する施設や取り組みを紹介します。子どもも大人も、興味のあることを調べてみませんか。

■2024SUMMER 歴史 長柄桜山古墳群第1号墳
▽整備が完了し、一般公開された県内最大規模の前方後円墳
逗子市と葉山町の境界線上に位置する、約1,600年前の古墳時代前期に造られた、全長90mの前方後円墳です。1999年3月に発見され、500mほど西側にも同じ規模の第2号墳が見付かりました。第1号墳は、市と葉山町が協力して10年かけて整備を行い、今年4月から一般公開されています。

▽埋葬施設や埴輪(はにわ)などが見付かり歴史を知る上で貴重な存在
第1号墳の後円部には埋葬施設の痕跡があり、埴輪や祭礼に使われた土器も見付かっています。埋葬者は分かっていませんが、この地域の有力者だと考えられています。また、相模湾から東京湾へとつながる交通上の重要な位置にあるため、当時の政治情勢を考える上で貴重な存在といえます。

▽ここに注目! 第1号墳から出土した埴輪
三角形の穴が開けられた円筒形の埴輪や、底がない壺型の埴輪が出土しています。円筒埴輪は後円部の埋葬施設を囲うように並べられていました。現在、その位置や形をレプリカで見ることができます。

▽施設案内
アクセス:JR逗子駅からバスにて「葉桜」バス停下車徒歩約10分。第2号墳へはハイキングコースのふれあいロードで徒歩約20分
*駐車場・駐輪場はありません。

問い合わせ先:社会教育課
【ホームページID】11004578

■2024SUMMER 歴史 池子遺跡群資料館
▽池子地区を中心に出土した旧石器時代から近代までの展示品が並ぶ
米軍住宅建設時に行われた発掘調査で出土した、旧石器時代から近代にわたる各時代の資料のほか、貴重なシロウリガイ類化石を展示しています。長柄桜山古墳群第1号墳から出土した埴輪や、現在の療育教育総合センター付近にある持田遺跡から出土した石製の腕輪なども見ることができます。

▽低湿地な環境のため数多くの遺物が良好な状態に
発掘調査では、近代に至るまで、この地に暮らした人々の生活を示す痕跡が数多く発見されました。特に、弥生時代にあった河川の埋積土の中からは、くわ・すきなどの農耕具、おのなど石器の柄、布を織る道具など多様な木製品が良好な状態で見付かり、県の重要文化財にも指定されています。

▽ここに注目! 深海に生息する貝シロウリガイ
池子のシロウリガイ類化石は、440万年前、古相模湾の深海に生息していたものが海底地滑りによってさらに深い海底に運ばれ、化石になったものと考えられています。その後、地殻変動によって地層が隆起し、約50万年前に貝化石と共に地上へ現れました。

▽施設案内
日時:(火)~(日)9:00~16:00
*休み(月)(祝日の場合は翌日の平日)
【電話】046-871-7006
アクセス:京急神武寺駅から徒歩約15分、JR逗子駅からバスにて「池子十字路」バス停下車徒歩約8分。池子の森自然公園内

問い合わせ先:社会教育課
【ホームページID】1004553

◆私の推し!
社会教育課 吉田麻子
私が注目するのは奈良・平安時代の帯金具(おびかながぐ)。現代のベルトの留め金と形状が同じで、私たちが日頃身に着けているものを昔も同じように使っていたと想像すると、遠い過去も身近に感じられます。
また、製作過程で意図せずに付いた網代(あじろ)や葉、もみ殻の跡などが見られる弥生土器の展示も。ぜひ、昔の人々の営みを想像しながら、じっくり眺めてみてください。

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