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自治体の皆さまへ

特集(1) 備えを常に。「もしも」は突然やってくる

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福井県 クリエイティブ・コモンズ

■能登半島地震の被害と対応
今年1月1日に発生した能登半島地震は、石川県内で最大震度7を観測し、住宅約8千2百棟が全壊、約6万8千棟が半壊、一部損壊しました(令和6年4月9日14時時点)。
福井県内では、あわら市で震度5強、福井市と坂井市で5弱を観測。住宅710棟が半壊、一部損壊し、園芸ハウスなどの農業関連施設や道路、河川などの公共施設にも被害が生じました。
県では、農業関連施設の再整備や撤去費用の支援を実施。公共施設については一部の道路はすでに復旧しており、それ以外の施設も早期の復旧を目指して工事を進めています。
また、甚大な被害が生じた石川県への支援も行っています。国の制度による対口支援(※)先である珠洲市を中心に、物資の支援や県・市町の職員、消防・警察職員の派遣、ボランティアバスの運行などを実施しました。
さらに、県が開発したLINE避難所システムの提供や石川県からの避難者の受け入れなどを行いました。今後も復旧に向けた支援を継続していきます。
※被災した自治体のパートナーとして特定の自治体を割り当てて復興の支援をするもの

■「もしも」の事態に備えを
能登半島地震以外にも、2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震など、全国各地で地震が発生しています。もしもの場合に備えて一人ひとりが準備し、被災時にも慌てず落ち着いた行動がとれるよう、普段から情報収集や訓練を行うことが重要です。
県では毎年、市町や関係機関、住民が参加する総合防災訓練を実施し、災害時の行動について確認するとともに、県民一人ひとりの防災意識の高揚を図っています。また、市町や各自治会でも、定期的に避難訓練を実施しています。回覧板などを確認し、ぜひ参加してください。

■住宅の性能を知り、必要な対策を!
1月4日から21日にかけて、能登半島地震で被災した建築物の応急危険度判定を行うため、福井県および市町から56名の職員を派遣しました。派遣職員からは、「古民家などは倒壊したり大きく傾いているが、新しい住宅はひび割れだけで大きな損傷が少ない」「古い木造住宅は瓦が重く2階部分が1階部分を押しつぶした」といった声がありました。
県ではここで得られた声を「能登半島地震の建物被害から学ぶーいのちを守れー応急危険度判定士からのメッセージ」としてまとめ、ホームページで公開しています。
地震が起こった際に倒壊の危険がないか、補強すべき箇所がないかを把握し、適正に対処することで、いざという時に助かる可能性が高くなります。県では、市町と協力して、旧耐震基準の昭和56年5月31日以前に建てられた木造住宅の耐震化に対する補助を行っています。また、「どの施工業者に依頼すればよいかわからない」という県民のみなさんの不安解消のため、耐震改修工事施工業者の登録を行い、登録名簿を公開しています。補助制度を活用し、積極的に耐震化を行いましょう。

■できているか確認!災害時の備え!
◆身の回りの災害リスクを確認しよう!
市町では、避難場所や避難経路を示すハザードマップ、地震発生時の揺れやすさや建物被害の危険度を示す地震防災マップなどを公開しています。
国のハザードマップポータルサイトや各市町のホームページから確認しておきましょう。

◆避難方法を把握しよう!
ー地震が起きたら(家庭にいる場合)ー

(1)安全の確保
頭を保護し、丈夫な机の下などに隠れる。
慌てて外に飛び出さない。
(2)逃げ道の確保
揺れがおさまったら、窓や戸を開け、出口を確保する。
(3)火や電気の後始末
火を消し、ガスの元栓をしめる。
電気のブレーカーを切る。
(4)避難
原則徒歩で避難する。
車を使うと渋滞になり、消防・救急活動などに影響がでる。

◆非常持出品を準備しよう!
自宅が被災して、電気・ガス・水道などが止まった場合は、避難所で生活することになります。2~3日分の必要なものをまとめてすぐ持ち出せるようにしておきましょう。
食料品や日用品は、普段から少し多めに購入して、消費した分を買い足す「ローリングストック」を習慣にすると、無理なく備えることができます。

○持出品チェックリスト(例)
・水
・食品(乾パン、チョコなど)
・防災用ヘルメット・防災ずきん
・衣類・下着
・雨具(レインコート、長靴など)
・紐なしのズック靴
・懐中電灯
・携帯ラジオ
・予備電池・携帯充電器
・マッチ・ろうそく
・救急用品(ばんそうこう、常備薬など)
・使い捨てカイロ
・ブランケット
・軍手
・洗面用具
・歯ブラシ・歯磨き粉
・タオル
・ペン・ノート
・マスク
・手指消毒用アルコール
・石けん、ハンドソープ
・ウェットティッシュ
・体温計
・貴重品
通帳、現金(小銭含む)、パスポート、運転免許証、病院の診察券、マイナンバーカードなど

○子ども、女性、高齢者がいるご家庭の備え
・粉ミルク、哺乳瓶(赤ちゃんに必要なもの)
・紙オムツ(幼児用・高齢者用など)
・生理用品、防犯ブザー など

キーワード:(1)ぼ

■ここから入手!防災情報
○福井県防災ネット
地震や津波情報、避難所開設状況、公共交通・ライフラインの状況など、災害に関する情報を集約しています。

○Yahoo!防災速報(アプリ)
全国の緊急地震速報や豪雨予報、避難情報などをプッシュ通知で受け取れます。また、地点登録した自治体の防災情報も受け取れます。

■木造住宅の耐震化を支援します
昭和56年5月31日以前に建てられた木造住宅の耐震改修工事への補助行っています。まずはご自宅の『耐震診断』を受け、安全性を確認しましょう。
Step1:耐震診断(建物の安全性を診断)+補強プラン作成
自己負担額 最大1万円
Step2:耐震改修工事
補助額 最大150万円
補助率 100%
(150万円まで自己負担無し)
※令和7年度末まで

■〔知事メッセージ〕みなさんご一緒に
○災害はいつ起こるかわかりません。
平時から備えましょう!
近年、全国各地で地震や大雨などの災害が起こっています。いざという時のために、必要なものの用意や情報収集などの備えをしましょう。また災害が起きた時は慌てず冷静に避難ができるよう、地域の防災訓練などに参加しましょう。
知事 杉本達治

お問い合わせ:
危機管理課【電話】0776-20-0308
建築住宅課【電話】0776-20-0506

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