■変化する社会の中で 新しい勝山市の実現へ
新年あけましておめでとうございます。
市民の皆さまにはご健勝にて新年をお迎えのことと心よりお喜び申し上げます。
◇こども政策、就学前児童への対応
昨年4月に教育委員会にこども関連部門を一本化しました。保健・福祉・教育部門が連携し、さらには、小学校や児童センターとの連絡を密にすることで、幼児教育と小学校教育のスムーズな接続の充実を図ってまいります。
また今年9月から第1子の保育料を無償化する予定です。これにより県内で初めて就学前の全児童の保育料を完全無償化します。あわせて私立保育園・こども園に対する運営支援を強化します。そして、現在策定中の「勝山版幼児教育・保育方針」により、すべての子どもたちが健やかに成長できるよう、幼児教育の質の向上を目指してまいります。
◇新中学校の建設、開校に向けて
昨年3月、勝山市教育委員会において、勝山市立中学校建設基本計画が決定されました。この計画は、新中学校建設にあたり、校舎の配置や規模、必要な諸室と配慮事項、概算事業費、整備スケジュールなどの基本方針と考え方をまとめ、示したものです。令和9年4月の新中学校の開校に向け、本格的に準備が始まります。関係者の皆さまのご意見を聞きながら、新中学校が目指す「学校像」、「生徒像」の実現に向け、自校式給食を提供する給食室の設置、ICT環境の充実と効果的な活用が可能なスペースの整備など魅力ある中学校を整備します。
今後の勝山市の教育の中核となる新中学校の建設、開校に向けた準備を遅滞なく進めてまいります。
◇観光振興
昨年7月にリニューアルした県立恐竜博物館とかつやまディノパークには、全国から多くの観光客が訪れ、大変賑わいました。またオープンから30周年の節目を迎えるスキージャム勝山では、記念イベントが企画され、営業開始以降、多くの方が訪れています。
このような中、今年3月16日の北陸新幹線県内開業、令和8年春の中部縦貫自動車道県内全線開通など、高速交通網の整備が進んでいます。この好機を逃さないためにも、昨年DMO法人勝山市観光まちづくり(株)が設立した「勝山観光戦略協議会」を活用し、地域の観光事業者全体の振興による観光の産業化実現に向けて事業者を支援し、観光により地域の経済を活性化します。
世界情勢は、ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルとハマスとの衝突、米中の覇権をめぐる対立など予断ができない状況が続いています。
一方、温暖化に起因するといわれる異常気象は、異常な大雨や一転しての渇水、そして暖冬とドカ雪など私たちの生活に大きな影響が出てきています。
経済環境では、30年にわたったデフレ経済からの出口を探る中で諸物価高騰や所得格差の拡大への対応が求められています。地方自治体としてもこうした課題に無縁ではいられませんが、勝山市としては、市民の皆さまの安全安心を守ってまいります。
令和6年が皆さま方にとって素敵な一年になりますよう、心からお祈りするとともに、地域福祉の向上に全力で取り組むことをお約束し、結びとさせていただきます。
勝山市長 水上実喜夫
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