福井大学 山次俊介
私たちの生活は、社会の発展とともに快適になり、身体的に辛い作業は機械が肩代わりしてくれるようになりました。大昔は「生きるためにほぼ全ての生活時間で体を動かさなければならない」のに、今では「不健康にならないために余暇時間に体を動かさなければならない」と運動の目的が変わってきました。
私たちの心身は「運動すること」を前提に上手く回るようにできています。裏を返せば、「運動しない」生活は心身に不具合を生じるようにできています。とはいえ、健康のありがたさは不健康にならないと実感しないものなので、不都合なく生活できている間は「運動はできるならやった方がいい」程度に考えてしまいます。しかも運動は「習慣的に継続して行うことで効果が得られる」という点も厄介です。「運動を始めたい」、「運動を続けたい」と思っている方には、『かつやま健康ポイント』はとてもよいチャンスです!自分にあった運動を無理のない範囲でコツコツと続けることでポイントがたまり、ゴール時には自身の健康度が上がるだけでなく、ご褒美ももらえます。
「健康のためにはどんな運動をどのくらい運動したらいいですか?」という質問をよくいただきます。この質問の答えは世界中の研究者の研究成果で明らかになってきました。厚労省が「今より+10分間活動的にする:+10(プラス・テン)」、「座っている時間をできるだけ短くしよう。30分間座っていたら3分程度立ち上がろう:BK30(ブレーク・サーティ)」というキャッチコピーで呼びかけているように、「難しく考えないで今よりちょっとだけ体を動かす習慣になれば健康度が上がる」と考えればよいのです。つまり、運動の種類とか強度よりも、自身が運動の辛さや面倒さを感じない程度のことを継続することこそが一番重要なのです。健康講座では、皆さんがより健康で幸せになるにはどうしたらよいかのヒントを得られるようなお話ができればと思いますので是非、ご参加ください。
家族・友人と楽しくおしゃべりしながらできる運動で『かつやま健康ポイント』に参加してみませんか?勝山市民の皆さんがほんの少し活動的になるだけで、新しい出会いや出来事がたくさん増えると思います。
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