■想像以上の悲惨さ、自分の家を過信しない
●二次被害の防止を通じて命を守る!
建築指導課 主幹 東漸
1月13~15日の間、応急危険度判定職員として、石川県珠洲市(奥能登)へ派遣
私が携わった「応急危険度判定」は、大地震で被災した建築物について、その後の余震などによる倒壊や、外壁・瓦などの落下の危険性を技術的に判別し、人命に関わる二次的被害の拡大を防止することを目的とした業務です。現地では、想像以上に倒壊した家屋が多く、被害の大きさ、建物の耐震性の大切さを改めて体感しました。市民の皆さんには、命を守るため、地震に対する備えや、復旧するまでの過ごし方を万全にしてほしいと強く思います。
▽被災地のリアル
・比較的弱いとされる旧耐震基準(昭和56年5月31日までに建築確認を受けた建築物)で建てられた建築物が多く、倒壊・損傷した家屋が非常に多かった。
・倒壊した家屋が道をふさぎ、自衛隊や消防、行政などが「公助」を被災者一人一人に行き届けるための移動ルートが確保できない場所も多かった。
▽今すぐ備えてほしい大切なコト
(1)旧耐震基準の木造住宅は耐震化を検討するためにも、自宅の耐震診断や耐震補強などを積極的に視野に入れましょう。
(2)新耐震基準(昭和56年6月1日以降に建築確認を受けた建築物)で建てられた建築物を持つ人も、被災後、水道、トイレ、電気などが通常通り使えるとは限りません。家族などで話し合い、自分たちが住む家について考える時間を設けましょう。
(3)家の中の備えとして、震度5強以上の地震を感知した際、自動的にブレーカーを落とし火災事故を防ぐ「耐震ブレーカー」を設置したり、家具の転倒対策をしたりなど、地震による被害を最小限にとどめる努力をしましょう。
■ある日突然「水」がなくなる心構えを持つ
●給水活動を通じて命を守る!
水道管路課 主査 石政
1月4~6日の間、応急給水活動職員として、石川県中能登町へ派遣
給水管理事務所 主幹 山口
1月2~4日の間、応急給水活動職員として、石川県中能登町へ派遣
被災地へ給水車を派遣し、被災者に水を配る「応急給水活動」に携わりました。公園や学校、福祉施設や老人ホームなどに足を運び、生活する上で不可欠な「水」を直接届けることで被災者の命をつなぎました。印象的だったのが、地域の団結力が、私たちの業務の限界を助けてくれたこと。水を自力で運ぶことができない高齢者を、地域の若者たちが率先して助けていました。市でも、水がない生活を想定し、もしもの際には地域で助け合い協力できる体制をつくっていけたらと思います。
▽被災地のリアル
▽今すぐ備えてほしい大切なコト
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