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ふるさと昔 よもやま話(139)

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福井県美浜町

■秋季企画展 ふくい城巡りヒストリアに寄せて
若狭国吉城歴史資料館では、令和6年1月8日(月・祝)まで秋季企画展「ふくい城巡りヒストリア」を開催しています。
江戸時代に庶民の間に広まった旅行は、近代になると人々にとってますます身近なものとなり、娯楽を求めた観光旅行に出かける人々が増加しました。これに合わせて、全国各地では観光客を呼び込むため、名所や旧跡の開発・宣伝が取り組まれてきました。
県では、2024年3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸されることを見据え、各地で観光客の受け入れ態勢が整備されています。中には、近年関心が高まっているお城を観光資源として活用する事例があります。イベントや旅行の企画、グッズやSNS等を通じてお城の魅力を発信し、行政や保存会、観光協会等は城跡の整備にも取り組んでいます。このように多様化した現代のお城巡りに合わせて、県内でもさまざまな事業が実施されています。国吉城に関係した事業の一部をご紹介しましょう。
令和3年5月、県内の城の魅力を広め、観光資源としての活用を進める「ふくい城巡りプロジェクト」が発足しました。本町もこれに加盟し、当館と合同で開催した国吉城址の見学会や同プロジェクトと福井県観光連盟が企画した「ふくいお城めぐりバスツアー」のモニターツアー等で国吉城の魅力をPRすることができました。
本年11月3日、4日には、福井市の福井商工会議所ビルで「ふくい城巡りフェス」が初めて開催され、県内の城郭関連団体が一堂に会し、国吉城を含む福井の城の魅力をさまざまな催しで発信します。
また、福井県嶺南振興局が発行した「若狭路城跡めぐりガイドブック」は、JR小浜線を利用して嶺南6箇所の城跡を巡る各コースが紹介されており、国吉城址を巡るコースも掲載されています。コースの作成には当館も協力し、当館職員がモデルコースの視察に同行して感想や意見を述べました。また、視察で訪れた他の方々には、国吉城址の見どころを案内しました。
本展では、近現代の嶺南を中心に県内のお城巡りの歴史について振り返ります。併せて、現代の嶺南を中心とした県内におけるお城巡りの事例に関してご紹介します。
お城がいかに政治・軍事の拠点から名所として変化したのか、そして、訪れる人々は何を思いながらお城を見たのか、歴史を通じて感じ取っていただければ幸いです。皆さんのご来館をお待ちしています。
(若狭国吉城歴史資料館)

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