美浜1号機 廃止措置中(平成29年4月19日~)
美浜2号機 廃止措置中(平成29年4月19日~)
美浜3号機 運転中(令和6年2月14日~)
■六ヶ所再処理工場の竣工目標延期を受け、関西電力(株)が使用済燃料対策ロードマップの見直しを報告
関西電力(株)は、昨年10月に、「使用済燃料対策ロードマップ」を策定しました。この中で日本原燃(株)使用済燃料再処理工場(青森県六ヶ所村)の2024年度上期の竣工による再処理開始と使用済燃料受入開始に併せて、その搬出を進めることとしていました。しかし、この再処理工場について、8月29日に、日本原燃(株)は完成目標を2026年度内に延期すると表明しました。
翌30日に町は、関西電力(株)の水田原子力事業本部長と経済産業省資源エネルギー庁の山田資源エネルギー統括調整官から、ロードマップを見直す報告を受けました。また、9月5日には、関西電力(株)の森社長から、ロードマップの見直しについて不退転の覚悟で臨むこと、万が一年度末までに見直しができない場合には、美浜3号機の運転を実施しないという決意で臨むと報告を受けました。
報告を受けた戸嶋町長は「これまでの約束事項の不履行は、原子力発電事業を円滑に進める上で、最も大切な地元との信頼関係を揺るがしかねないもの」と述べ、改めて国や事業者が再処理工場の完成延期に至った経緯や現状、これからの道筋を分かりやすく説明し、確度の高い新たなロードマップをもって着実に結果を出すよう強く求めました。
■広域避難先の大野市職員が美浜発電所等を見学
町では、万が一の原子力災害発生に備えて広域避難計画を策定し、地区ごとの避難先施設や避難方法等を定めています。この避難先施設については、原子力災害発生時の状況(放射性物質放出時の風向きや道路状況等)により決定されますが、この避難施設を確実に確保できるよう、「大野市」と「おおい町」を避難先と指定し、有事の際に備えています。
9月3日、この避難先の一つである大野市の職員を対象に、原子力災害時の広域避難や原子力発電所について理解を深めることを目的とした見学会を実施しました。防災担当課や避難先となる公民館職員等10人が参加し、移動中のバス車内で町職員から原子力防災や広域避難計画の概要について説明を受け、原子力災害時における対応について理解を深めました。
町到着後は、エネルギー環境教育体験館「きいぱす」で町のエネルギー環境教育の取り組みや日常生活におけるエネルギー利用について学びました。その後、美浜発電所で発電所の概要や安全対策工事、1・2号機の廃止措置の状況等について説明を受け、原子力発電の必要性や新規制基準を踏まえた安全対策について認識を深めました。
町では、今後も、万が一の原子力災害時に大野市、おおい町への広域避難が必要となった場合に備え、住民避難が円滑に実施できるように住民避難先での広域避難計画に関する理解促進を図っていきます。
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