■特別会計
特別会計とは、特定の事業を行うために一般会計とは別に設けられている会計のことで、それぞれの会計が独自で収入・支出の経理をしています。町の特別会計は全部で10会計で、それぞれの決算額は次のとおりです。
■企業会計
企業会計は法律で設置が義務付けられている会計で、美浜町は、地方公営企業法の「水道の給水人口が5,000人を超える自治体」に該当するため、上水道施設の整備・管理を行う上水道事業会計を設けています。
(※1)資本的収支で不足した5,711万円は、将来、施設改修等のために保有している資金で補てんしました。
■原子力発電所の立地に伴う交付金の活用状況
町には、原子力発電所が立地していることにより、国や県から「電源立地地域対策交付金」や「原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業交付金」等が交付されています。
町では、これらの交付金を活用して次のような事業を実施しました。
■美浜町の財政状況は健全です
「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」では、4つの財政指標と、公営企業会計(美浜町では、上水道事業、簡易水道事業、集落排水処理事業、公共下水道事業、産業団地事業、住宅団地事業が該当)の資金不足比率で、自治体の財政状況をチェックすることになっています。
令和5年度の決算に基づく算定の結果、美浜町はいずれの指標も財政状況の悪化を示す基準値を下回っており、健全な財政が保たれています。
▽各指標の説明
(1)実質赤字比率
一般会計等(美浜町では一般会計、診療所事業、道路用地取得事業)の赤字から財政運営の深刻度をみる比率。美浜町では、一般会計等決算指の実質収支(※2)が黒字となるため、比率は表記されません。
(2)連結実質赤字比率
すべての会計の赤字から財政運営の深刻度をみる比率。美浜町では、の標全会計の実質収支が黒字となるため、比率は表記されません。
(3)実質公債費比率
借金の返済負担の重さを示す比率。
(4)将来負担比率
町が抱える負債の残額から将来財政への圧迫をみる比率。
(5)資金不足比率
公営企業会計の資金不足額から経営状況の深刻度をみる比率。美浜町では、6会計とも資金不足がないため、比率は表記されません。
(※2)歳入総額から歳出総額を差し引き、更に、次年度に繰り越して行う事業に必要な財源を差し引いたもの。
■令和5年度の主な事業
◆三方五湖ゾーン整備事業
[事業費]1億6,060万円
再生可能エネルギーで航行する電池推進遊覧船「Grebe(2隻目)」が完成しました。
レイクセンターでは、令和5年10月から、2隻体制による運行を行っています。
▽完成した電池推進遊覧船の主な使用
船名:Grebe(グリーブ)(久々子湖にいる水鳥カイツブリの英名)
材質:軽合金製(アルミ製)
全長:18m
席数:31席
◆庁舎改修事業
[事業費]1億6,860万円
竣工から30年が経過した庁舎の安全性・利便性を向上させるため、屋上の防水加工や外壁タイル、てすり等の更新改修を実施しました。
また、次年度の本庁舎及び別棟内の大規模改修に向けた設計業務を行いました。
◆保健福祉センター防災機能強化事業
[事業費]1億3,352万円
平成9年12月に保健福祉センター内に整備した非常用発電機の老朽化が進行し、大規模災害等により長時間停電が発生した場合に、福祉避難所としての役割を果たせなくなる可能性があることから、新たな発電機の設置工事を実施しました。
◆美浜町スマートコンパクトシティ魅力創造拠点整備事業
[事業費]2億1,814万円
北陸新幹線敦賀駅開業に向けて、町のにぎわいを創出するため、道の駅「若狭美浜はまびより」を整備しました。
また、はまびよりを適切に運営するために、民間事業者によるモニタリング等を実施しました。
◆総合運動公園改修事業
[事業費]1億452万円
野球場等屋外施設は供用開始から33年が経ち、経年劣化や破損が生じていることから、野球場の受変電設備機器、多目的運動場とテニス場の照明設備の更新工事を行いました。
また、これらに関わる更新工事の監理業務の委託も行いました。
◆公共交通運行事業
[事業費]5,538万円
令和5年6月から、新しいデマンド交通「チョイソコみはま」の実証運行を開始しました。
これまでの定時定路線の運行では対応できなかった、運行頻度や停留所までの距離を改善し、AIによる最適ルートでの速達性を確保しています。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>