2月29日から3月19日にかけて開催された町議会で、令和6年度予算が可決されました。
令和6年度予算は、「第五次美浜町総合振興計画」の後期基本計画及び「第2期美浜創生総合戦略」に掲げられた事務事業をベースとして、優先的に取り組むべき重要施策に対して、重点的に予算を配分しました。
■予算総額 126億5,393万円
※実際の予算額は千円単位ですが、分かりやすくするため万円単位で表示しています。
▽一般会計 768,442万円
一般会計は、福祉や教育、道路整備等、町の基本的な行政サービスを行う会計で、主に町税(住民税や固定資産税)等で賄われています。
▽特別会計 30億2,481万円
特別会計は、特定の事業を行うために必要なお金を出し入れする会計です。「診療所事業」や「国民健康保険事業」等、8つの会計があります。
▽企業会計 19億4,470万円
企業会計は、一般の会社と同じ会計方式をとる会計です。町には「上水道事業」と「下水道事業」の2つの会計があります。令和6年度より、公共下水道事業と集落排水処理事業を実施する「下水道事業」を新たに設置しています。
■一般会計は前年度比1・7%増
一般会計の予算規模は、76億8,442万円で、前年度に比べ、1・7%の増額となりました。
歳入では、前年度に比べ、町税が4・4%、国庫支出金が11・5%の増額となり、県支出金は3・7%の減額となりました。
また、地方交付税では、令和5年度に続き普通交付税が不交付となる見込みであることから、特別交付税のみの5,000万円を計上し、町債では、県単急傾斜地崩壊対策事業等で2,500万円を計上しています。
歳出では、総務費で役場庁舎外壁等改修工事等の完了及び農林水産業費でスマート施設園芸拡大推進事業の完了等により減額となりました。また、民生費や商工費、土木費では保健福祉センター大規模改修事業や民宿等活性化事業、小倉山山頂公園整備事業等の計上により増額となっています。
▽一般会計歳入 ※( )は対前年度比
▽一般会計歳出 ※( )は対前年度比
▽特別会計・企業会計 ※( )は対前年度比
■用語説明
(1)町税…町民税、固定資産税、軽自動車税等、町に納められる税金
(2)分担金及び負担金…一定の事業により特別な利益を受ける者からその事業に要する経費の全部または一部を受益に応じて徴収するお金
(3)使用料及び手数料使用料…総合体育館等、公の施設の使用料等手数料・・・税の証明や住民票等の交付に対する手数料等
(4)その他…財産収入、繰越金、寄附金
(5)繰入金…基金等の取り崩し及び一般会計・特別会計の会計間で相互に資金運用するお金
(6)諸収入・・・他の収入科目に含まれない収入をまとめた科目。延滞金や預金利子、雑入等
(7)地方譲与税…地方揮発油譲与税、自動車重量譲与税、森林環境譲与税
(8)税交付金…利子割交付金、配当割交付金、株式等譲渡所得割交付金、法人事業税交付金、地方消費税交付金、環境性能割交付金
(9)その他交付金…地方特例交付金、交通安全対策特別交付金
(10)地方交付税…地方公共団体が一定水準の業務ができるよう財政状況に応じて国から交付されるお金
(11)国庫支出金…国が公益性を認め、その事業を実施するために国から交付されるお金
(12)県支出金…事業等、特定の目的の財源として県から交付されるお金
(13)町債…各事業を行うために町が借り入れるお金
※自主財源…町が自らの権限で収入できる
※依存財源…国や県等から交付されるお金
※基金…特定事業等を行うために積み立てたお金
▽歳出
(1)議会費…議会活動にかかる経費
(2)総務費…自治振興、広報、戸籍、統計、選挙等にかかる経費
(3)民生費…児童福祉・障がい福祉サービスや老人福祉の増進、保育園の管理・運営にかかる経費
(4)衛生費…保健衛生、ごみ処理等、衛生的な生活のためにかかる経費
(5)労働費…労働者への貸付等にかかる経費
(6)農林水産業費…農林水産業の施設整備・振興や農業委員会の運営に係る経費
(7)商工費…中小企業の振興育成・雇用促進、観光振興にかかる経費
(8)土木費…道路・橋・河川・町営住宅の管理や都市計画にかかる経費
(9)消防費…消防署や水防・防災対策にかかる経費
(10)教育費…小中学校の管理・運営や総合体育館等の管理・運営、社会教育、学校給食にかかる経費
(11)公債費…町債の元金及び利子の支払いにかかる経費
(12)予備費…予算編成で予期しなかった支出に対応するための経費
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