9月は健康増進普及月間です。生活習慣病や運動・食事・禁煙など個人の生活習慣の改善の重要性について理解を深め、さらに健康づくりの実践を促進するための月間となっています。
■みなさん「健康日本21」をご存じですか。
「健康日本21」は、「健康寿命の延伸」と「健康寿命の格差の縮小」という目標を掲げた国の健康増進計画です。
町も同じ目標を掲げ、現状を踏まえた上で「誰もが健康で暮らしやすさを実感できるまちづくり」をテーマに「第三次越前町健康増進計画」を策定しました。また、策定にあたっては、2,000人の町民に「健康づくりに関する実態調査」を実施し、43%の人から回答を得ることができました。
◇生活習慣から見る町の特徴
(越前町健康づくりに関する実態調査結果)
・男性の肥満 3人中1人
・運動習慣がない 1.5人中1人
・多量の飲酒習慣がある(1日2合以上) 3人中1人
・睡眠で休養がとれていない 2.5人中1人
[このような特徴の結果は…]
・越前町の健康寿命
令和4年度の健康寿命(日常生活動作が自立している期間)
(福井県調査)
越前町の男性の健康寿命は県内最下位でした。
福井県の平均と比べ1.51歳短かったです。
・治療中、または後遺症のある病気
日常生活動作が自立できなくなる原因はなんだろう?
(越前町介護予防・日常生活圏域ニーズ調査結果)
高血圧が最も多い結果でした。
健康寿命を延伸するためには、高血圧の予防、重症化予防をすることが重要です。
・高血圧治療ガイドラインでは、「減塩」、「野菜・果物の積極的摂取」、「減量」、「運動」、「節酒」、「禁煙」の生活習慣の改善が高血圧の予防に効果があり、子どものときから身につけることが重要と言われています。
■今回は「減塩」について紹介します。
食塩を多く摂ると、血圧が上昇することはみなさんよく知られていますが、どれくらい食塩を摂取しているかを見える化するために、町では集団健診の尿検査で1日あたりの食塩摂取量を測定(推定)しています。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では1日あたりの食塩摂取量の目標値を、成人男性は7.5g未満、成人女性は6.5g未満としていますが、令和5年度の集団健診に受診した人の結果は、男性平均9.8g、女性平均8.8gと目標値より多く摂取されていました。また、高血圧の予防には6g未満が望ましいと考えられています。[図1]
子どもの実態については、子育て世代包括支援センターだよりをご覧ください。
[図1]越前町食塩摂取量(単位g)
◇「減塩のパワー」を広めよう~毎月17日は減塩の日~
日本高血圧学会により、毎月17日は「減塩の日」と制定されています。「高血圧の薬を飲んでいるから減塩しない」と話される人がいますが、減塩食は薬の効きがよくなるほか、家族全員の味覚形成に役立ち、次の世代の健康にもつながります。今年度より、町全体で減塩に取り組めるよう「食改さんだより」を広報えちぜんで連載していますので、ぜひご覧ください。
■「運動」については、えちぜん健康チャレンジ講座を開きます!
日時:9月26日(木)午後2時~3時30分
会場:織田コミュニティセンター多目的ホール
講師:NPO法人生涯体育学習振興機構 健康運動指導士
申込み:電話またはQRコード(本紙参照)からお申込みください。
※体組成計による筋肉量・脂肪量の測定、食生活相談なども行っています。(午後1時30分~2時)
■特定健診・長寿健診の受診・予約はお済ですか?
越前町国民健康保険、後期高齢者医療保険加入者は、午前の集団健診会場で尿中の食塩摂取量を測定していますので、ご自身の食塩摂取量を確認できます。
(※食塩摂取量のみの検査は実施していません。)
問合せ先:健康保険課
【電話】34‒8710
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