さばえSDGs推進センター発
「防災から見るジェンダー平等 災害時は女性の被害が男性より大きい?」
自然災害の際、男性優位社会の国では女性が命を落とす確率は男性よりも高いと言われています(*)。女性が水泳や運転を学ぶ機会がなかったり、子どもや高齢者の世話で避難が遅れたりと、さまざまな理由があるようです。
一見、日本とは関係ないように思うかもしれません。しかし、災害時のジェンダー格差は日本でも起こっています。災害時はストレスを抱えた男性による家庭内暴力が増加したり、女性や子どもが暴力や性暴力に遭いやすくなる傾向にあります。避難所などでの意思決定権が男性ばかりに偏ると、女性や子どもへの細やかな配慮が届きにくくなるとの指摘もあります。
災害時のジェンダー格差を無くすため、東日本大震災の被災地・仙台市では女性の防災リーダーが200人以上誕生したそうです。鯖江市でも女性目線や多様性に配慮した避難所運営についてのセミナーを開催しています。好事例を取り入れながら、災害が起きてからではなく、平常時から女性が参画している社会を作っていきたいですね。
(*外務省ホームページ国際女性会議WAW コンセプトノート「女性と防災」より)
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