高齢者の心身の健康のためには、口の健康を保つことが大切です。口も体の一部であり、全身の健康と繋がっています。口の中を健康に保つことで、食事をおいしく食べられたり、あらゆる病気の予防になったり、良いことがたくさんあります。
01.高齢者のお口の特徴
■自浄作用の低下
口には、唾液によって歯の表面や舌などに付いた汚れや細菌を洗い流す自浄作用があります。老化に伴い唾液の量が減少することで、自浄作用も低下します。
■歯肉が縮む
歯肉が縮んで弾力性がなくなり、歯と歯の間に食べ物がつまりやすくなります。むし歯や歯周病になりやすくなったり、義歯(入れ歯)の安定感が悪くなったりします。
■味覚が変わる
味を感じるセンサー「味蕾(みらい)」が萎縮して口の中が乾燥しやすくなるため、味覚が衰える傾向があり、濃い味付けを好むようになります。
02.歯を健康に保つためにできること
歯の健康を保つためには、毎日の口腔ケアが大切です。次の4つのことを実践しましょう。
■すみずみまで歯を磨く
自分の口に合った歯ブラシや歯間ブラシなどを使ってすみずみまできれいに磨きましょう。歯磨きは毎食後行うことが原則ですが、難しい時は就寝前にしっかり行うようにしましょう。
■規則正しい食事をとる
栄養バランスのとれた規則正しい食事を心がけましょう。色々な食品から栄養を摂ることで、歯や歯茎の健康を保ち、歯周病などの予防にもなります。
■一口、30回噛む
食べ物を一口入れたら、右で10回、左で10回、両方で10回、計30回噛みましょう。
■定期的な歯科検診
歯石除去、むし歯等の治療、義歯調整など、歯科検診を定期的に受けましょう。
03.お口の中のトラブル相談窓口「有明地区口腔管理推進室」
歯科医院への通院が困難な場合の相談を受け付けています。「義歯が合っていない」、「むせが心配になってきた」などの相談に対し、歯科衛生士が口の状態を見て、必要があれば歯科医院を紹介する活動などを行っています。
場所:大牟田市不知火町2丁目149 大牟田歯科医師会館内
【電話】88-8730(【FAX】88-8731)
受付時間:月~金(10:00~16:00)※祝祭日は除く
問合せ:地域包括支援センター
【電話】64-1516
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