【「まさか」ではなく「いつか」に備える】
大雨や土砂災害などの危険がある場合に、対象校区に避難情報を出します。できるだけ早く、少しでも安全な場所に避難を。
■災害警戒レベルに応じた行動
災害発生の恐れがあるとき、久留米市は警戒レベルに応じて避難情報を出します。市のホームページやLINE(ライン)、テレビなどで情報収集してください。
警戒レベル3「高齢者等避難」以上の発令や台風の影響が予想される時に、市は避難所を開設します。できるだけ早く、少しでも安全な場所に避難しましょう。警戒レベル4「避難指示」はすでに災害の恐れが高まっている段階です。川が増水しているなど、見慣れない変化があった時も避難するタイミングです。自分の身を守るために、各レベルの内容を確認し、適切な行動をとってください。
人には、「自分は大丈夫だろう。周りも避難していないから大丈夫」という思い込みがあります。避難情報を確認し、周りの人にも早めの声掛けを。「まさか」ではなく、「いつか起こる」災害に備えましょう。
問い合わせ先:防災対策課
【電話】0942-30-9074
【FAX】0942-30-9712
■土砂は突然襲ってくる
昨年7月10日、田主丸町竹野地区では、未明の大雨による土砂災害で家屋が全半壊し、1人が亡くなりました。被災した人は「土砂災害警戒区域外だったので、大丈夫だと思っていた。『まさか』と思った。避難指示に従ったほうが良かったのかもしれない」と振り返りました。
土石流は、あっという間に押し寄せます。避難情報が出たら、必ず避難を。外に出るのが危険な場合は、建物の2階以上の崖と反対側に避難してください。
■予想を超える雨に備えを
久留米市は、近年、毎年のように大雨が降り、各地で被害が発生しています。令和5年は1004棟が床上浸水しました。今後も、これまでにない雨量が予想されます。線状降水帯がとどまると、短時間で道路が冠水し、身動きが取れなくなることも。大雨の時期が来る前に、家庭での備えや避難のタイミングを確認しておきましょう。
■防災対策が進む
市は、令和4年度から「流域治水推進事業」を進めています。令和5年度は、久留米大学グラウンドや御幣島公園に雨水貯留施設が完成。令和6年度事業を加えると、令和3年度比で貯留機能が約3.8倍、排水機能が約1.2倍に増えます。また、市民や企業と協働で、排水路のしゅんせつや土のう作りに取り組み、安心して住み続けられるまちづくりを進めています。
■地図で災害リスクを確認
自宅や学校、職場など生活エリアの災害リスクや、大雨の際の川の増水や道路の冠水状況をWEB(ウェブ)上の地図で確認できます。
◆1 住んでいる地域の災害リスクを知る
災害時に安全で確実な避難行動が取れるよう、市ホームページでハザードマップを公開しています。危険箇所や避難所の確認、そこまでの経路や移動手段の計画に役立ちます。
◆2 洪水や土砂災害の危険度、川の水位を確認
気象庁のホームページ「キキクル」で、洪水や土砂の危険度が確認できます。各所にあるライブカメラを通じ、川の増水状況や水位、周辺の天候状態などを確認できます。
◆3 道路が冠水した場所を確認
市がLINE(ライン)で運営する「久留米市防災チャットボット」では、市職員、地域役員、消防団から収集した被害情報をリアルタイムに配信しています。
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