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藍のものがたり The Story of Indigo

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福岡県久留米市 クリエイティブ・コモンズ

■江戸時代の装束や現代ファッションなどで藍の魅力を紹介
7月20日(土)から10月14日(祝)まで、久留米市美術館で「藍のものがたり」が開催されます。会期を3期に分け、作品を入れ替えながら、江戸から現代までの約140件を展示。藍の魅力を探ります。

◇貴重だった藍染め
藍は、古くから日本で親しまれ、様々な染織技法と結びつき、着物などの染料として使われてきました。藍染めに必要な「すくも」は、藍の葉を乾燥・発酵・熟成させたもの。すくもに灰汁(あく)などを混ぜて染液を作り、染め上げるまでには長い時間と高度な技術が必要です。かつて藍染めは貴重なもので、絹地の宮廷装束「縹地青海波文様唐衣(はなだじせいがいはもんようからぎぬ)(采女(うねめ)装束のうち)」に当時の文化を見ることができます。

◇木綿が流通し技法が進化
江戸時代に木綿が全国に流通すると、庶民が着る浴衣などの素材に使われました。染めやすい木綿と藍が結びつき、各地でさまざまな技法が進化。当時、「筑後藍」の生産地だった筑後川中流域では、久留米絣(かすり)が誕生しました。松枝玉記作「久留米絣着物《花菖蒲》」は、現代まで受け継がれる技法による作品です。松原伸生作「長板中形白木綿地鯉流水模様浴衣(ながいたちゅうがたしろもめんじこいりゅうすいもようゆかた)」は、白地に藍色で水の流れや鯉の様子を表現しています。

◇伝統と革新
現代作家やデザイナーたちは、革新的な方法を取り入れながら、伝統的な染織技術を残そうとしています。
本展では、絞りの技法を洋服の生地に生かしたファッションブランドなども紹介。伝統的な技法を受け継ぐ作家たちに焦点を当て、現代の藍染めの姿を探ります。

会期:7月20日(土)から10月14日(祝)までの10時から17時。入館は16時30分まで。月曜は休館。8月12日、9月16日、23日、10月14日は開館します。1期は8月18日(日)まで。2期は8月20日(火)から9月8日(日)まで。3期は9月10日(火)から最終日までです。
入館料:一般1000円、65歳以上700円、大学生500円、高校生以下無料

◎YouTube動画公開
※QRコードは本紙P.10をご覧ください。

問い合わせ先:久留米市美術館
【電話】0942-39-1131
【FAX】0942-39-3134

■各種講座や来場特典
◇講座・ギャラリートーク
9月23日(祝)に久留米絣と藍に関する講座を、10月14日(祝)にトークイベントを開催します。詳細はホームページを確認してください。

◇藍をまとって来場
藍染めのものを身につけて来場すると、当日券購入者限定で入館料を割り引きます。
◎久留米絣ももちろんOK

■美術館1階でも久留米絣の関連企画
9月7日(土)~9月29日(日) 10時~17時(入館は16時30分まで)
久留米市美術館1階ギャラリー
料金:入場無料

◇重要無形文化財久留米絣作品展 藍と白
久留米絣の布団地や着物など、明治から現代にかけての名品約50点を一堂に公開します。

問い合わせ先:久留米絣技術保存会
【電話】0942-30-9322
【FAX】0942-30-9714

◇特別展 藍より出でて
筑後藍に関する歴史資料、「くくり」「染め」「織り」など制作工程で使う道具、卓越した技術を映像で見ることができます。

問い合わせ先:文化財保護課
【電話】0942-30-9225
【FAX】0942-30-9714

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