■5人に1人が認知症に
記憶力や判断力などの認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態を「認知症」と言います。久留米市では高齢者の約5人に1人が認知症と推計されており、高齢化社会が進む中、今後も増え続けると見込まれています。できる限り長く健やかに過ごすためには、健康づくりや介護予防に取り組み、社会とつながり続けることが大切です。地域で見守り、支え合う仕組みづくりも求められています。
■悩みを共有できる集いの場
久留米市は、認知症の人や家族、地域の人など、誰もが参加できるホッとカフェしらとり代表内野孝子さん「認知症カフェ」を支援しています。カフェのような居心地の良い空間で、定期的に開催される集いの場。悩み事の相談や参加者同士の情報交換を通じて、孤立を防いだり、介護の負担感を減らしたりすることが目的です。
「認知症カフェ」は市内に19カ所あります。互いに相談し合ったり、昔話に花を咲かせたり。内容は場所によってさまざまです。カフェでの出会いや交流を通して認知症への理解が深まり、認知症になっても安心して暮らしていける地域づくりにつながります。
■認知症への理解を深めるイベント
「もっと知ろう認知症~落語と映画上映会~」を開催し、認知症への理解を深めます
◇落語
成年後見制度について落語で分かりやすく解説
◇映画上映
アルツハイマーの妻を持つ夫を描いた「八重子のハミング」
日時:9月28日(土) 13時~16時30分
会場:久留米シティプラザ久留米座
料金:無料
申し込み:不要
■「人のため」が認知症予防に
ホッとカフェしらとり代表 内野孝子さん
母から引き継いだ家の活用方法を考え、認知症カフェ「ホッとカフェしらとり」をオープンしました。週に1回、脳トレや食事会を開催。友人の話で広まり、市内各地から集まっています。人は役割があると、やり遂げる責任から自分を気にかけるようになりますよね。「人のため」が「自分のため」にもなっているんです。それが認知症予防にもつながります。これからも出会いやつながりを大切にしながら活動を続けていきたいです
問い合わせ先:長寿支援課
【電話】0942-30-9207
【FAX】0942-36-6845
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