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なぜなぜ人権 -かけがえのない命が輝くまちづくりをめざして-

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福岡県八女市

■絵本から学ぶ人権
絵本の読み聞かせは子どもの心の安定や、想像力を育てたり、言語力の向上や集中力が高まる、感受性が豊かになるなど、さまざまな効果が期待できます。今回は人権についての学びが深まる絵本をご紹介します。子どもはもちろん、大人が読んでも読みごたえのある絵本がたくさんありますよ。

○「おこだでませんように」
くすのきしげのり/作 石井聖岳/絵 小学館/出版
「ぼくは、いつでもおこられる。家でも学校でも…。休み時間に、友だちがなかまはずれにするからなぐったら、先生にしかられた」
※「おこだでませんように」は「おこられませんように」の意味です。-

いつも誤解されて損ばかりしている少年が、七夕さまの短冊に書いた願いごととは?
子どもの素直な気持ちと、周りの大人のやさしさに心が温まる一冊です。
私たち大人は、時に思い込みと決めつけで、子どもに注意してしまいがちです。子ども一人一人がそれぞれちがって、それぞれの思いを持っています。この本は、子どもをありのまま受け止めること、信じることの大切さに気づかせてくれます。

○「きみのことがだいすき」
いぬいさえこ/作・絵 パイ・インターナショナル/出版
「かなしいきもちはね、ふたをしなくていいんだよ」「あなたは、よいこ。なにかをじょうずにできなくても。みんなと同じようにできなくても。あなたのとってもやさしいところ、たくさん知っているよ」

つらいとき、心細いとき、心にそっと寄りそってくれる、心温まる絵と言葉がつまったメッセージ絵本です。声に出して読むことで、大人も子どもも自己肯定感が高まることが期待できる一冊です。

○「ようこそこどものけんりのほん」
えがしらみちこ/絵 白泉社/出版 子どもの権利・きもちプロジェクト/文
(1)せかいじゅうの どんな こどもにも「にんげんらしく いきる けんり」が ある
(2)あなたはいつだって こころもからだも あんしんして くらせる
(3)おとなに みまもられて あなたの ペースで おおきくなれる
(4)あなたには 「じぶんの きもちを いう けんり」と「いけんを きいてもらえる けんり」が ある

「子どもの権利」を、えがしらみちこさんのあたたかいイラストがやさしく紹介してくれます。
子どもの権利って具体的に何だかよく分からない。権利というと、難しそう。というイメージがありますが、子どもたちと子どもに関わる大人を守る大切なものです。
2023年4月に施行されたこども基本法。こども基本法を知る上で大切な「児童の権利に関する条約」には、大きく分けるとこの4つの権利が保障されています。絵本ではこの権利を「おやくそく」として、やさしいタッチのイラストとことばで紹介されています。
子どもも、一人の人間として、人権を認められる大切な存在です。絵本を通して、子どもにとって一番いいことは何かを考えて対話してみてはいかがでしょうか。

今回ご紹介した絵本以外にも、たくさんの人権に関する絵本があります。(八女図書館で貸出可能です。)
小さい頃からの読み聞かせは、子どもの安心感はもちろん、大人も子どもと向き合うかけがえのない時間となります。また、絵本を通して大人にとっても、多くの学びが得られます。読み聞かせに限らず、絵本から人権の学びを深めてみませんか。

問合せ:人権・同和政策・男女共同参画推進課
【電話】23・1490

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