保健福祉の情報をお伝えします
【冬季の感染症に気を付けましょう】
■インフルエンザ
今年は7月ごろから、例年より多い患者数が報告されています。手洗いや咳エチケットなど、「かからない」「うつさない」対策を行いましょう。
◆予防接種の効果は?
発熱やのどの痛みなどの「発病」を抑える効果や、肺炎や脳症などの重症化を予防する効果が認められています。
◆「インフルエンザかな?」と思ったら
▽発熱などの症状があるときは、かかりつけ医にご相談ください。
▽受診先が見つからない場合は、福岡県ホームページ(ふくおか発熱外来検索サイト)で医療機関を確認するか、北九州市新型コロナ受診・相談センター【電話】050-3665-8105にご相談ください(24時間対応)。
■ノロウイルス
ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は特に冬に流行します。患者の便やおう吐物には大量のウイルスが含まれているため、対策を徹底しましょう。
◆感染を防ぐには?
▽調理時や食事前、トイレ後はよく手を洗い、下痢やおう吐などの症状がある場合は、食品を扱う作業はやめましょう。
▽ノロウイルスに触れた場所を消毒する際は、マスクと手袋を着用し、次亜塩素酸ナトリウムを薄めた水などで拭き取ります。汚物はビニール袋に密閉して廃棄しましょう。
◆治療法は?
▽抗ウイルス剤がないため、現れた症状に応じて治療が行われます。
▽下痢やおう吐による脱水症状を防ぐため、水分補給をしましょう。脱水症状がひどい場合は病院を受診しましょう。
冬季の感染症に関する詳細は問い合わせを。
問い合わせ:保健福祉局感染症医療政策課
【電話】093-582-2430
【コラム 健康になる技術】
今号のテーマは「食」です。多くの人が1日3回食事を取っていると思います。つまり、1日3回、食事の習慣を変えるチャンスがあるということになります。
食事について、私がお伝えしたい重要なことは「何か一つだけ食べれば病気にならない」という考え方から脱却することです。「◯◯(一つの食べ物)で◯◯(病気)が予防できる」という言葉に出合ったら注意しましょう。病気を予防するための食事の情報は、その病気の予備軍や健康診断で注意喚起された人にとっては大切なものです。しかし、「がんにはなりたくないけど、糖尿病にはなってもいい」という考え方の人は少ないと思います。一つの食品に関する情報にこだわるのではなく、食べ物の組み合わせや食べるタイミングなど、食生活に関わる要素全体の相乗効果も考え、食事に関して自分が何を目指すかを考えることが重要です。
公衆衛生学者・パブリックヘルスストラテジスト
(北九州市アドバイザー)
林 英恵
問い合わせ:保健福祉局健康推進課
【電話】093-582-2018
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