近年、私たちの食卓を支える農業は、深刻な人手不足や高齢化といった課題に直面しています。しかし、そんな中、農業の未来を大きく変える技術として注目されているのが「スマート農業※」です。スマート農業を導入することで、農作業の省力化・効率化、収穫量や品質の向上、次世代への技術継承に効果があると期待されています。
※スマート農業とは、IoT、AI、ロボットなどの先端技術を農業に取り入れ、生産性を高め、労働力を軽減することをめざす農業です。
・スマート農業
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・農作業の省力化・効率化
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・収穫量や品質の向上やさらなる作農意欲
・労働力不足・後継者不足の解消、技術継承
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・農業者の活力・新規就農しやすくなる・農村部の景観が良くなる
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・まち全体の活性化へ
◆古賀市での取組
古賀市では小野地区(薦野・米多比・薬王寺・小山田・谷山)で活動する“スマートアグリビレッジおの推進協議会”を中心にスマート農業技術やデジタル技術を活用した実証を行っています。これまでに農業センサー、リモコン草刈機、農業ドローン、営農記録アプリの実証、スマートグラスを用いた買物支援実証などに取り組み、農業を含めた農村部の発展をめざしています。
スマート農業は、農業の課題解決だけでなく、地域全体の活性化にも貢献できる可能性を秘めています。
▽農業センサー
小野地区で水田用、畑用、気象用の3機種を使い実証中。センサーで得た情報が一定間隔で更新され、田畑に行かなくても、水位や水温、気温などが分かり、データの集計も可能。
▽リモコン草刈機
離れた場所からの遠隔操作で、人が入り込みにくい場所や傾斜のある場所などの草刈りを行う。
▽農業ドローン
田んぼや畑の上を飛行しながら農薬を散布。体験会を実施し、今後の活用方法を検討。
▽営農記録アプリ
農作業の記録や予定をスマホ、タブレット、パソコンで管理するアプリ。生育状況や使用機器・薬剤の登録もでき、営農ノウハウの蓄積や情報共有にも活用可能。
問合せ:農林振興課
【電話】942-1120
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