◆色とりどりの個性が輝くまちへ
「身近に性的マイノリティの人はいますか?」と聞かれたら、あなたはどう答えますか?
▽「よく分からない?」「自分の周りにはいない?」
なぜ「性的マイノリティの人が自分の周りにいない」と感じるのでしょうか。それは「異性を好きになることが当たり前」「男は男らしく・女は女らしくいることが当たり前」という社会の認識による差別や偏見を恐れて、性的マイノリティであることを隠して生きなければならない状況が、そう感じさせているのではないでしょうか。
▽何気ない会話の中にある「こうあるべきだ」という偏見
発言する側に相手を傷つける気がなかったとしても、それが日常的に繰り返されることで性的マイノリティの人にとっては大きなストレスとなります。
そうした場面が積み重なるうちに、「自分は受け入れてもらえない」と、ありのままの自分でいることに消極的になり、自分を偽らざるを得ない状況に苦しんでしまうのです。
▽私たち一人ひとりにできることは何でしょう
当事者は、「この人は分かってくれるはず」「ありのままの自分を見せたい」という想いで、勇気をもって心の内を打ち明けます。「自分と違う」「よく分からない」などの理由で相手を否定してはいけません。まずは話をよく聞くこと。そして、自分を信頼してくれたことに感謝を伝えることも大切です。
誰もが自分らしく生きることができる社会に向け、性的マイノリティの人たちが「自分の周りにいる」と認識し自分の言動を見直し、違いを認め合うことから始めてみませんか?
・そんなに髪を伸ばしてピンクの服を着ていたら、女みたいだよ
・自分は長い髪もピンク色も好き。それはいけないこと?
▽知ってる?こんな言い換えはいかがでしょうか?
・彼氏・彼女→お付き合いしている人
・奥さん・旦那さん→(名前)さん、パートナー
・娘さん・息子さん→お子さん
このようなちょっとした気遣いでも救われる人がいます。
▽絶対だめ!「アウティング」(第三者への暴露)
本人の了承を得ずにその人の性に関することを第三者へ暴露することを「アウティング」といいます。プライバシーの侵害になるだけでなく、本人に計り知れない精神的苦痛を強いることになり、自殺に追い込まれた事例もあります。よかれと思っても勝手に第三者へ暴露することは絶対にやめましょう。
▽6月はプライド月間です
LGBTQのコミュニティを祝い、その権利について啓発を促すイベントやパレードが世界中で開催される期間です。プライド月間中、古賀市では、誰もが自分らしく生きることができる社会に向け、市役所庁舎をレインボーフラッグで彩るなど、さまざまな取組を行っています。
・古賀市のプライド月間の取組
※QRコードは広報紙をご覧下さい。
*2023年に電通ダイバーシティ・ラボの行った調査では、自分がLGBTQに該当すると回答した割合は全体の9.7%でした。つまり、約10人に1人の割合でLGBTQの人は存在するということです。
もっと詳しく知りたい人は…
・多様な性を知るガイドブック
※QRコードは広報紙P.7をご覧下さい。
問合せ:人権センターWith(ウィズ)
【電話】942-1128
◆2023年度人権標語
※詳しくは広報紙をご覧ください。
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