文字サイズ
自治体の皆さまへ

子どもたちに伝統・文化を残したい

56/57

福岡県吉富町

一年の幸福をもたらしてくれる神様に家まで来てもらう。門松は、その神様のための目印となる正月飾りだといわれています。そんな意味を持つからこそ、町の繁栄や皆さまの健康、新しい一年の幸福を願って設置したい…集まった数人の有志の思いがたくさんの人に伝わり、門松づくりも今年で4回目となりました。
今年は「伝統や文化を未来の子ども達に残したい」という思いのもとSDGsの取り組みの一環として子育て世代の人たちにも家族で参加してもらい、門松の作り方を親子で一緒に楽しく学びました。
門松の起源は平安時代の「小松引(こまつび)き※」だと考えられ、子どもが松を玄関に飾ったのが由来だといわれています…令和の時代となった現在でも吉富町では同じように子ども達によって門松が飾られる。町内で集めた松、竹、梅、ナンテンなどの材料を手に、ふるさとを肌で感じながら、慣れない手つきでノコギリを握りしめます。大人たちが優しく見守る中、真剣な表情の子どもたち。完成した小さな門松を手にして達成感と喜びの笑顔に溢れていました。
参加した子ども達には、この門松づくりを通じて伝統・文化を大切にする気持ちを育み、ふるさと吉富町をいつまでも大切に後世に残してほしいです。

※小松引きとは、長寿祈願のためにその年の最初の「子(ね)の日」に外出し、松の木を引き抜いてくる風習です。この日に子どもが松を根ごと引っこ抜いて、その松を玄関に飾ったのが門松の由来とされています。長寿を意味する竹が使われるようになったのは室町時代からだといわれています。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU